しつこい様ですがネタバレです(´・ω・`)
■静流ルート感想
不幸の裁量は一定ではない。
充分に不幸な身の上でいて、人の不幸をも背負い込んでしまう。
それが、その人の幸せに繋がるのだから。
たった一人、自分が我慢すればいいのだ………。
森での騒動の翌日、皆から話を聞くために登校する。
しかし、どうも様子がおかしい。
オカ研の面々が来ていないだけではない。
彼女らも瑚太朗も、約一ヶ月間、学校へ来ていなかったと言うのだ。
瑚太朗が十一月と思っていたその日は、実は十ニ月の半ば。
………静流の能力。薬品を生成する力。しかしそれは、人の記憶の操作をも可能にすると言う。
吉野に指摘されてそのことに気がついた瑚太朗は、自宅へ戻ってこの一ヶ月間の記憶の手がかりを探す。
そして見つけた。江坂の名刺の裏に記された電話番号。貰ったときには無かったものだ。
掛けてみるも繋がらず、直接江坂を訪問。
「まず最初に訊く。……覚えているのかね?」
ビンゴ。
事情を聞き、江坂に連れられてガーディアンの施設へ。
確かに静流はそこにいた。ただし、眼は開いていない。
何日も床に臥せっているとのこと。
目立った外傷もないのに、ただ衰弱している。
静流は瑚太朗の記憶を消して倒れた。
それつまり、瑚太朗のせいで静流が倒れたということではないのか…?
思い出すんだ………。
そして頭の中を駆け巡るここ一ヶ月間の記憶……。
いきなり記憶喪失やら静流が倒れたとやらで慌ただしい序章。
実は静流ルートをクリアしたのは、小鳥ルートに次いで二番目。
その小鳥ルートでは、ガイアだのガーディアンだのにはあまり詳しく触れていなかったので、軽く混乱しました(´・ω・`)
森での騒動の翌日。
瑚太朗は静流に連れられて江坂のアンティークショップへ。
そこでガイアやガーディアン、魔物の話を聞く。
静流の監視&保護の下、自宅で暮らせるようになった瑚太朗。
夜、危険だと言う静流の目を盗んで小鳥の探索に乗り出す。
街にはたくさんの魔物がいた。
このままだと一般人に被害が出かねない。
逃げろと言うぎるの忠告を無視し、黒犬を追って公園へ。
ゲンさんが屋台を出していた。
オーロラの三枚刃で黒犬の群れに対抗する瑚太朗。それを見て、ゲンさんは言う。
「お前さん…そういう事か…」
ゲンさんは斧を取り出し、黒犬に向かって投げつける。
小爆発。周囲の黒犬は四散する。斧はゲンさんの手元に戻ってくる。
唖然とする瑚太朗。
「あんた…能力者…!!」
ゲンさんもその屋台仲間も、西九条も、みんな能力者だった……。
翌晩。西九条から言われた通り、静流と二人でゲンさんの店を訪ねる。
ルチアがいた。
オッサンたちを交えてひとしきり馬鹿騒ぎした後、三人は街中を歩く。
ルチアは、任務で風祭を離れなければいけないらしい。
ふと気が付けば、そこは学校の目の前。
ほんの少し以前までの日常。しかしながら、もう二度と戻ることのない場所……。
それは、ささやかな卒業式だった。
ルチアを乗せた迎えの車が走り出し、瑚太朗と静流も帰った後の校門。
西九条が、今宮に問いかけながら泣いていた。
「最初から持っていないことと、後から奪うことは、どちらが残酷なのかしら…?」
なんですかね…ほんとにいい先生になれそうな人です…(´;ω;`)
対して、今宮。
「おっと…俺相手に湿っぽいの、NG。ピュアいのは俺にゃ理解不能。
それに、そういうの一切なしで生き残るって決めてんだ、俺は。」
逞しいのか無情なのか…でもどこか憧れる…(´・ω・`)
江坂のアンティークショップでのバイトに励む日々。
ある晩、静流が自分の思い出を語る。
自分の家の庭で焼いたさんま。父親の隣で、二人して七輪の上のさんまを眺めていた。
父親が七輪で焼いてくれたさんまが、一番美味しかった……。
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今はもうそのさんまを食べることはない。今の父親が焼いても、それはあの時のさんまとは違う……。
そんな静流のために瑚太朗は………
瑚太朗は街中を歩いていた。
静流に食べさせてやる。自分が焼いた、親父さんのよりも美味いさんまを。
魚屋のおばあさんに焼き方を教わった。ホームセンターで七輪も買った。
七輪の隠し場所を思案していると…目の前をバスが通り過ぎた。
その後部座席には見知った顔……小鳥だった。
すぐにバスを追いかけ、小鳥が森の中へ入って行ったと断定。
ひとまず静流に連絡を入れる。
危険だからそこで待っていろ、と静流。
……出来ない。小鳥が危険だ。放っておけない。
森を進むうちに、カラスのような魔物や黒犬、井上の言う『虹沼』に遭遇。
危険を回避して、道に迷ってしまう。
そして……
目の前に現れた巨大なレックス。毎度おなじみの地竜。
逃げなきゃいけないのに、体が動かない。
こいつは、俺の幸せを喰らい尽くす。
さんま…焼いてやるんだ。静流のために。
こんなところで死ぬわけにはいかない…それなのに…
そう思った次の瞬間、目の前が真っ暗になり……
「コタロー!」
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静流がいた。瑚太朗の傷を治そうと一生懸命だった。
どうやらまだ生きているらしいが…傷は治らない。
何やってんだ…俺…
一緒に住むまでして、こんなことになって、まだ瑚太朗は静流にきちんと伝えたことがなかった。
「静流…俺、静流のこと好きだ…」
「私も…コタローのことが一番好きだ!…だから治って!
死なせない…死なせないから!」
全て思い出した……
やっぱり、俺のせいだったんだ……
静流は俺のために…能力の無茶な使い方をして…
馬鹿で、弱くて、向こう見ずな俺のために。
「う…うあああぁ……」
返してくれ…何もかも。
なんで俺じゃなくて静流がこんな目に……。誰がこんな運命を……。
何が強化だ。何がオーロラだ。
俺が欲しいのは、そんなもんじゃない。
目の前の少女たった一人を幸せにする力。
恋をして、結ばれて。将来二人で生きて行く。
そんな当たり前さえも許してくれないのかよ……。
瞬間。自分の中に何か熱いものを感じる。
瑚太朗は死にかけた。静流の能力で救われた。
自分の中に感じるのは…静流と、後もう一人。
「誰だ…」
「瑚太朗君…ごめんね。私、多分、瑚太朗君のこと、ずっと縛ってたの。」
「縛ってたって…あんたが、俺にこんな運命を?」
「そうかもしれない…ごめんね。
きっと、この先もずっと、辛いこといっぱいあるよ…それでもいいの?」
「こうして二人別れちまうより辛いことなんてあるかよ…
一分でも…一秒でも長く、静流と一緒にいられるなら、俺はそれでいい。
最大限、静流を幸せにしてやるだけだよ…!」
「すごいな…瑚太朗。わかった…二人に渡すよ。
どうか、できるだけ長く…二人の運命が…続きますように…」
さよなら…瑚太朗君…
まぶた越しに光を感じる。目を開けると…
「………」
静流がこちらを見ていた。『何をそんなに泣いているんだい?』という顔で………。
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入院した静流を見舞う日々。
無事さんまを焼いてあげることもできた。
その帰り、ゲンさんの店で吉野と出会う。
二人肩を並べてメンラーを食い、街中を歩く。
「てめえがどこまでヤバいことに手を出してるのかは知れねえ。だが…俺たちのデュエルは、まだ一度もピリオドを迎えちゃいねぇ。
ディスティニィ・スターは川を挟んで、それぞれ…俺たちの頭上で輝いてやがるのさ。」
「それ七夕じゃないか?」
「うるせぇ…」
「いいぜ…着けようぜ、決着。」
「へっ…」
拳を合わせる。馬鹿な男の拳は、ごつくて、硬くて。
「じゃ、またな。」
「消えるんじゃねえぞ…俺の前から。」
「ああ。」
毎度のことながら、こういう時の吉野はどっからどう見てもいいやつ(´;ω;`)
ガーディアンの基地へ、突然の襲撃。
魔物使いが大量の魔物を引き連れて侵入してきた。
……ガイアが『鍵』を発見した可能性が高い。
魔物使いたちを撃退し、ガレージへ。
しかし、静流の様子がおかしい。
「お前…会話できないのか…?」
静流は目覚めてから急に無口になっていた。
今まで人の言っていることを理解できたのは、読唇術のおかげだった。
「どうして…どうして、言わなかったんだ…?」
静流は紙にこう記す。
心配させたくなかったから、と……
これ以上瑚太朗に迷惑を掛けたくはなかった。
「俺のせいでこうなって…迷惑かけてんの、俺じゃねぇか…」
そんなの、お互い様。
私が、もっと普通だったら………。
普通。瑚太朗も静流も、この「普通」をどれだけ望んだことか。
ガイアもガーディアンもない。魔物なんてこの世にない。
それだけのことが……今の二人には限りなく遠く感じられて……
静流の運転するバイクで高速道路を駆け抜ける。
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襲ってくる黒犬の群れを西九条の援護で切り抜け、森へと進む。
そして…
いた。『鍵』だ。
しかし…生気を感じない。
「無駄よ…それはただの抜け殻。」
朱音だ。
良い記憶。それを探さない限り、滅びは確実だと言う。
ふざけんなよ…こいつが俺たちを裁く判定者?
だとしたら、何を見てたんだよ…
この世界に滅びていいものなんてあるのかよ…!!
「少し離れて。」
西九条が能力を発動した。
西九条の能力……それはおそらく、物体をレーザー状にして相手に投げつけるもの。
西九条は、足元の塵全てを…いや…力の発生源にして、その場で一番の質量を持つもの。
それは、西九条自身。
「江坂さんが言ってたわ…奇跡っていうのは、人が最大限のことをして、初めて訪れるものだって。」
「せ…先生!」
「天王寺君…あなたに教えてあげられなかったこと、残念だわ。
きっと良い生徒になってくれたと思うの。」
「と……とーかあああああああああ!!」
静流がかすれた声で叫ぶ。
その声も虚しく、西九条は一筋の光に変わり…
鍵の姿は消えていた。
やったのだろうか?……だとしても。
あんた…いなくなっていい人じゃなかっただろ…
西九条の株価が急上昇(´;ω;`)
ほんとにいい先生やわ…
その時、周囲を光が包んだ。
…止められなかったのだ。西九条の犠牲をもってしても。
人々が消えてゆく。とその時、江坂から電話がかかってくる。
以前江坂がオカ研のネタとして提供してくれた地下遺跡。そこならシェルターになるという。
急いで静流の両親の元へ向かうも、時既に遅し。
「しず…」
そう言い残し、静流の母親は消えていった…
瑚太朗の、そして静流の目の前で。
気を落として風祭に戻った二人。
シェルターに向かおうとする静流はすっかり衰弱しているようで…
瑚太朗は自分の中に静流を感じる。それは、返さなければならない暖かさだ。
……魔物と、魔物使いとのつながり。
あの時、瑚太朗は助かってなんかいなかった。確かに死んだんだ。
そして瑚太朗の中に現れたあの誰かが…魔物使いでもない静流に、瑚太朗と契約させた。
「昔…そんな馬鹿なことをして、永劫に生き続けることになった男を知っていますので。」
頭の中で咲夜の声を反芻する。
たしかに馬鹿だ。でも、気持ちは大いに分かる。
自分も同じことをしようとしているのだから。
契約を破棄。静流は見る間に回復。声も出るようになった。
しかし、瑚太朗は使役者を失った魔物同然。呆気無く膝を折る。
「今までひとつの命を共有してたんだ、俺たち。
やっぱり、ただ出てくるもんじゃなかったから…たぶん、長く持たない。」
「わかってる…けど…瑚太朗がいなかったら、もう何も残らない!!」
そんな静流に瑚太朗は…
大丈夫…心配すんな…
俺、変われるから。
滅びだか何だか知らねえけど、そんなもんに負けないくらい変わって…
ここでお前のこと待ってる。
大丈夫。そしたら、きっとまた、一緒にいられるから。
静流の幸せになってやりたかった。
本当にいいやつで…可愛くて…大好きだから。
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黙って頷く静流。振り返らずに走り出す。
追いかけちゃいけない。いくら静流のことが好きでも、いや…だからこそ、それだけはしちゃいけない。
始まるんだ。
終りを迎える世界で、たった一人残された男。
その男の、ただ愛する人を待つだけの物語が。
数カ月後。
シェルターを出た静流は、丘で一本の木を見つける。
………やっと会えたね。
一番ラブかったわけですが…それ以外にも、ガーディアンの面々がよく活躍してたと思います(゚∀゚)
特に西九条…あれはRewriteのシナリオで三番目に泣けますた。
ちなみに一番目は咲夜。二番目はルチアです。
次回は