入「レナさんと沙都子ちゃんはもう大丈夫です。」
レナと沙都子は病室で寝ていた。
魅「良かったぁ…」
入「梨花さん…ちょっと…」
入江は梨花を隣の診療室に呼んだ。そこには鷹野と富竹がいた。
入「レナさんは末期でした。沙都子ちゃんはL4でした。」
梨「みー。レナと沙都子は大丈夫なのですか?」
入「はい。でもレナさんには毎日の注射をしてもらう事になりそうです。」
鷹「どうしてレナちゃんいきなり末期症状に陥ったのかしら?梨花ちゃん何か知らない?」
梨「みー…」
富「梨花ちゃんを攻めたらダメだよ鷹野さん。僕は東京に末期患者が出たことを知らせてくるから。」
そう言うと富竹は部屋を出ていこうと扉を開けた。
鷹「あらあら…みんな聞いてたの?悪い子たちね…」
扉の向こうには圭一達がいた。
圭「すいません…レナと沙都子の事が知りたくて…」
入「えっと…今話してた事はその…」
梨「入江。僕がみんなに全て話しちゃったのです。ごめんなさいなのです…」
鷹「あら…話しちゃったの…それってあの人の事もかしら?」
梨「…はいなのです。」
詩「悟史くん…生きてるんですか…?」
入「…えっと…」
入江は鷹野と富竹の顔色を伺ってる。
富「…生きてるよ。悟史くんはちゃんと生きてる。」
詩「ほ、本当ですか?」
富「本当だよ。鷹野さん…良いよね?」
鷹「仕方ないわ…そのかわり外には一切口外しない事を約束出来るかしら?」
詩「約束します!!悟史くんに会えるならどんなに苦しい約束だってしてやります!!」
入「…分かりました…では行きましょう。鷹野さんは沙都子ちゃんとレナさんの事を頼みます。」
鷹「了解しました。富竹さんも電話したら?」
富「あっ!忘れてたよ。」
鷹野は病室。富竹は事務所。入江と部活メンバーは地下へ向かいました。
詩「悟史くん!!!!」
詩音は待ち切れなくなり長い廊下を走り出した。そして1番奥の部屋に悟史はいた。
詩「悟史くん!悟史くん!」
入「詩音さん起こさないであげて下さい。」
悟史はガラスの向こう側のベッドの中で沢山のコードにまみれながら寝ていた。よく見ると手足を拘束されている。
詩「悟史くん…私…悟史くんがいなくても頑張って生きたよ。沙都子も立派になったよ…」
魅「詩音…」
泣き崩れる詩音を魅音は支えた。
詩「監督…毎日お見舞いに来ても良いですか?毎日沢山話しかけてもいいですか?」
入「もちろんです。」
詩「ありがとうございま…ひっく…」


レ「それでね…そのあとね…分校でね…はぁ…はぁ…」
レナの呼吸が荒くなってきた。
魅「レナ?大丈夫?」
レ「み、みんなを…こ、殺すの…うわぁぁん!」
レナは泣き出した。
圭「お、おい…レナ?」
レ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
レナは何度も謝り続けた。
詩「れ、レナさん!?しっかりして下さい。」
レ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいオヤシロ様ぁぁぁぁぁ!!!!!」
黒梨「ヤバいわ。雛見沢症候群だわ。まだ末期じゃないみたいだけど…」
梨花は注射器を取り出した。
沙「梨花?それは…」
黒梨「沙都子の注射器よ。これを打つとレナも落ち着くわ。圭一、レナを押さえて。」
圭「おう。レナごめんよ!」
レ「いやぁぁ!!助けてオヤシロ様ぁぁぁ!!…」
梨花は素早く注射を打った。その瞬間レナはバタリと倒れた。
圭「レナどうしちまったんだ?」
黒梨「自分がみんなを殺した事を思い出してパニックになっちゃったのよ。今は注射で落ち着いてるけど一応入江に来てもらうわ。」
梨花は入江診療所に電話をかけた。
梨「入江なのですか?レナが大変なので早く来て下さいなのです。では失礼するのですよ。」
沙「り…梨花…。あのお注射の中には栄養剤が入ってるでしたよね?」
黒梨「…違うわ。あの液体の招待は雛見沢症候群の発症を抑える薬が入ってる。今まで騙しててごめんなさい…」
沙「…私も雛見沢症候群にかかってますの?」
黒梨「…。今は薬でL3までになってるわ。だけど一回注射をするのを忘れるとレナ…レナ以上になっちゃうの。」
沙「そ、そうでしたの…」
詩「沙都子…大丈夫です。私が沙都子を守りますから。」
詩音は沙都子をギュッと抱きしめた。
入「すいませーん!開けてくださぁい!」
入江が来た。
黒梨「今開けるわ。」
入「レナさんは?」
黒梨「こっちよ。」
入「こ…これは…。…分かりました。レナさんを診療所に運びます。」
黒梨「あと沙都子も…」
入「沙都子ちゃんですか?」
入江は沙都子に目をやった。
入「ちょっとヤバいですね…分かりました。沙都子ちゃんも診療所へ連れていきます。みなさん手伝って下さい。」
入江は医療スタッフに声をかけレナと沙都子を車に乗せた。
詩「私も行きます!沙都子を一人にしておけません!」
入「…分かりました。行きましょう。」
部活メンバーも車に乗り込み入江診療所へ向かった。





梨花は魅音にはまだ話していない東京の事を話した。
魅「診療所が危ない研究所だったなんて知らなかった…」
黒梨「そして入江診療所の地下に悟史はいる。」
沙「…地下?」
黒梨「えぇ。入江機関という組織があるのは秘密の秘密。絶対に外部に情報が漏れたらだめなの。悟史が疾走し名古屋でそれらしき人を見つけたなんて山狗の工作にすぎないわ。だから安心して。悟史は生きてるしこの雛見沢にいるわ。」
詩「…良かった…本当に良かった…悟史くんが生きてて良かったぁ…」
詩音と沙都子は泣き出した。
黒梨「…悟史を鬼隠しにしたと思わせる事など山狗には簡単にできるの。そして山狗は私のボディーガードとして四六時中守ってくれてるの。」
レ「それとこれはどう関係あるのかな?かな?」
黒梨「つまり私を殺すということはほぼ百パーセント無理なの。」
魅「…そっか…そういう事か…」
圭「は?何でだ?」
詩「だから梨花ちゃまには強力なボディーガードが沢山いるから誰も梨花ちゃまには手は出せないんですよ。」
圭「そうじゃなくて突然村人が梨花ちゃんを後ろから殺したりしても不思議じゃねぇだろ?なのに百パーセントありえないってなぁ…」
レ「この村には梨花ちゃんを殺す人なんて絶対にいないよ。ほら圭一くん見たことあるでしょ?梨花ちゃんが村人にお祈りされてるとこ。」
圭「あぁ…あれには驚いた。」
レ「だから梨花ちゃんを殺そうとしている人は村人以外の人なんだよ。多分山狗も村人の顔ぐらいは覚えてると思うから村人以外の人がくれば山狗が追い出しちゃえばいいんだよ。」
圭「そっか…」
黒梨「犯人は強い。百年の中で一度も山狗は勝ったことがないわ。」
魅「その犯人におじさん達みたいな子供が勝てるか…」
黒梨「私は毎回賽銭箱の前で生きたまま腹を裂かれて殺されるわ。まぁ多少例外はあるけどね。」
圭「さ…賽銭箱の前…」
黒梨「圭一が今思い浮かべてる通りよ。多分その記憶は羽入が魅ぃに話した祟殺し編だと思うわ。」
魅「圭ちゃん祟殺しの記憶受け継いでるんだ…」
黒梨「祟殺しで圭一が見たもの聞いたもの全て教えて。それが犯人を導き出す鍵になるわ。みんなもよ。ちょっとでも引っ掛かってる事があったら教えて!」
するとレナが怖ず怖ずと手を挙げた。
レ「あ、あのね…最近ね変な夢見るんだ…レナがね…リナさんを殺すの…」
黒梨「!?」