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映画 シャイニング (テレビシリーズ版)

(注)スタンリー・キューブリックのやつではありません!!

ちなみにジャック・ニコルソン主演のスタンリー・キューブリック作品はストーリーどうこう言う前にとっても怖くって映像美のすごい作品です。すばらしいホラー作品です。

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こちらのシャイニングは原作者スティーブン・キングさんの遺志により、リメイクされた作品です。
原作者的には、カットされまくった継ぎ接ぎのような作品と、キューブリックのバージョンを解釈しているようで…こちらのシリーズを作ることになった模様です!!

どんなもんかは気になっていたんですが…まず文句をたれると

DVD三枚組で272分は…

いくらなんでも長すぎるだろ!!!

ストーリーは基本的にはほぼ変わらないように思えました。ただお母さんは金髪のさわやかな感じの女優さんで、キューブリック・バージョンのお化けのようなお母さん役の方が迫力があります。

親父も同じで、キチガイ役の大御所ジャック・ニコルソン師匠には遠く及びません!!
(迫力がありゃいいってもんでもないんですが…)

なんでキングは気に入らなかったんですかねえ?

というかミステリー作家としてはいいんですが、映画に関して言うとまったく素人なのかなと思います。っていうか、ほぼ何も変わらないですよ…話の展開は!!
ストーリーを変化させたのがそんなに気に入らなかったんでしょうか???

それとも…

ジャック・ニコルソン師匠ですかねえ?キャラが普通じゃないですからね…

幽霊より強烈なオーラをだしてしまっているので、そこがまずかった点なんではないのかと思いました。私は断然キューブリック・バージョンを推します。

出来事に超常現象としての恐怖を感じるのか、それに囲まれて狂っていく人間に恐怖を感じるかの解釈の違いだとしても、わたくしはキューブリックの解釈がホラーエンタテイメント作品としては、より正しいと思います。

ただ気持ちをこめて書いた作家さんとしては、常識的な映画の時間尺にむりやり詰めたり、展開を勝手に変えたりしたことが嫌だったんでしょう…

こっちのバージョンの方がいい点があるとすれば、展開がキューブリック版にくらべて自然なところです。
(ジャック・ニコルソン師匠はのっけからキチガイっぽかったんで)

ただそれぞれのシーンの展開に時間がかかりすぎるので、すこし退屈なものになっているのが残念です。

映画 ORPHAN (邦題:エスター)

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(注意)本気でこわいです!この映画 (ホラー百戦練磨のわたくしにとって怖いと感じました)。悪意に満ちた残酷さが苦手な人は観ない方がいいと思います。いやーな後味も残ります!!パラノーマル・アクティビティーなんてただのビックリ箱みたいなもんです!!何の気なしに観たのに佳作でした。

2年ほど前の作品で、気になってはいたんですが観る機会がなかった映画です。
ひとことでいうと久しぶりに怖いと感じたホラー映画です。(サスペンスかな…むだにグロイ絵とかはでてこないんで)

聴覚障害の妹と活発な兄ちゃんはめちゃくちゃ愛らしいキャラです。それに対し、残忍で狡猾な孤児(実は…)の憎らしさったらありません!!子役の女優さんはホントに素晴らしいです!!!

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ストーリー展開のテンポがすこし悪いとの批評もありますが、あえていえばエスターが現れるまでが少し鬱陶しいのかも知れません。彼女が家に来てからの展開はだるいものではなく、一定の緊張感をもって、観る者を疲れさせてくれます。

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オチがわかったときのすべてのシーンのつじつま…これが素晴らしいです!!!

いやあ…ホントに気色悪いガキだなあと思って観ていると…

やべえこのガキ、怖すぎるぞ…はやく何とかしろ!!!!…そして

そういうことだったのね…といった感じです。

この映画を見て思ったのが、いろいろな過去のホラーの名作からインスピレーションや方法論を受け継いでいて、それがいい形で消化されていると思いました!!また、キャスティングもすごくよい作品だと思います。監督は蝋人形の館(リメイク)をつくったジャウマ・コレット・セラというスペイン人の方なんですが、蝋人形のくだらなさから4年で、よくこれだけの作品を作ったなあと感心しました!!

人のいいバカ親父、勘では気づいているんだけどイマイチ立証できない母親なども、観る側にハラハラいやなじれったさを与えるストーリーにばっちりはまっていて、感情移入できる作品になっていることでしょう。

かなりおすすめです!!!

久しぶりにイヤな感じの怖さを感じた映画です…
でも、それが優れたホラー作品なんだと思います。

映画 UNSTOPPABLE

今年一発目の劇場で観賞した作品です。
同じ映画館では相棒などのヒット邦画のせいか非常に空いていて気分よく観れました。

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トニー・スコット監督作品です。
最近思うのがお兄さんのリドリー・スコットに比べて大作っ気がない分エンタテイメントに真っ直ぐな作品が多い気がします。特にデンゼル・ワシントンとは相性がいいみたいで…

ここ数年の彼の監督作品では、MAN ON FIRE(マイ・ボディーガード)が最高に好きでした。
また、ジョン・トラボルタとのTHE TAKING OF PELHAM 123(サブウェイ123)もなかなか迫力のある、現実に潜む恐怖をアクション化した作品で面白かったので、同じ鉄道ネタということもあり、期待は膨らみます。

ストーリーは単純明快で、可燃性の劇薬を積んだ貨物列車がひたすら第惨事に向かって突っ走るというものです。

ことの発端がすごく些細なミスと惰性から起こるところに、日常に潜む恐怖を感じてしまいます!!
ほんと運が向かないというだけの理由で、何事も起こらないはずの毎日の動作が大事故につながることってあるのではないでしょうか?

コミカルなダメ野郎たちのちょっとした惰性が、数分の間にとりかえしのつかない大惨事へと加速していくあたりがすごく上手く表現されています。

この映画の途中で私はトイレに行きたくなったんですが、席を立てず…
終わるまで行けませんでした。

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ストーリーがどうなっていくかの想像は大体付く映画なんですが、一瞬たりとも気を抜けない緊張感を鉄道を止めたいと奔走する登場人物たちと同じ気持ちで観れる映画です。すごく映画館でみたのが良かったと思います。

とにかく始めから終わりまで何も予想を裏切る出来事や、理解不能な謎などは出てきません!!
本当に単純明快ですが…緊張感と感情移入は上手くできる映画です!!!

舞台になっているペンシルバニア州の古ぼけたレンガの建物や、工業地帯の風景などもすごくいい味を出していて、映像の迫力などはさすがトニー・スコットだと思わせてくれます。

無駄な人間ドラマがなくてそれも気分よく、暴走列車に集中できる要因かと思います。

マイナスな点を挙げるなら、(しょうがないことなんですが)ずっと列車が暴走しているシーンが多いためか、ものすごくうるさい映画です!!!映画の7割は列車がガタガタゴトゴト走っている音がしていて、終わったあとすごく静かに感じました。

面白かったです!!二度三度観ようとは思いませんが、すごくわかりやすくて楽しめる作品だとおもいます。