D1 2010 予選オーディション 信越地区新潟予選大会!! | D.D.A.
いよいよ合宿も終わりました。

新潟の様子を予選レポートの最後ととしてお届けしたいと思います。



「、、、今年は新潟代表者、選ばれますよね?!」
新潟予選前夜の会場設営中、無心で作業をしていた私は、ディーラースタッフの彼の言葉で我に返った。
彼の言葉の裏を返せばわかる通り、昨年ここ新潟会場だけは代表者が出なかった。
「今年は…きっと選ばれると思いますよ!」

決めるのは植村だ。でも、きっと大丈夫。悔しい想いや、苦い経験は、必ず人を成長させているはずだから。

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会場に集まったエントリー者の表情は思っていたより硬くないと感じたが、スタートしてみると、やはり緊張しているのか、手が震えている選手があちこちで見られた。緊張してしまうのは、それだけ真剣に臨んでいる証拠。パネルを引き出し、ハサミを入れる時の選手の目は、その先に見える「求めるデザイン」に向けられている。

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ヘッドシートに描かれたデッサンと同じものが徐々に出来上がっていく。結構、切り込んでいる選手も多い。
「このヘアにファッションは何でくるのだろう…。」
スタイリングタイム終了が近づくと、ほとんどのモデルから合図の前にガウンが外され、その気になる全貌が明らかになった。


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予想通り。大丈夫、この中から必ず代表者が選ばれるだろう。ギャラリーの視線を集めるモデル達を見て、私は確信した。

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新潟会場でも、エントリー者全員がステージ上でプレゼンテーションを行うこととなった。こうなる事を予想していたのか、選手のほとんどが、プレゼン用の資料やメモを手元に用意している。緊張しながらも一所懸命に今回の作品について話す様子に、毎回どの会場でも心を打たれる。そして、今日までのプロセスを聞いて更に心打たれる。まだスタイリストになりたての若い選手も、オーナークラスのベテランの選手も、D1が初めての人も2回目の人も、どの選手も皆この日に込めた想いがあり作品がある。正直、思っていたよりも遥かに新潟会場のレベルは高かった。もっと話を聞きたい選手もたくさんいた。そんな中から、初の新潟代表者として選ばれたのは…


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「新潟の代表は5番でいきましょう!」
思いがけず自分の番号が呼ばれ、驚き、うれし泣きしながら植村と握手を交わしたのは、思いきったカットがひときわ目を引いていた、太田さん。
母の洋服箪笥に眠っていた服を解体し付け加えたという衣装も、彼女の求める世界観とモデルに見事ハマっており、トータルでデザインするという部分でもセンスが感じられた。

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長いようで短かった3か月を経て、ついに10会場12名の代表者が出揃った!次は本選だが、その前に選手達にはデザイン合宿が待っている。私が知りうる限り、辛い…合宿になるだろう…。しかし、そこで得るものはとても大きい。12名がこの合宿でどれだけ化けるのか、その答えは本選でのみ知ることが出来る!!!