2/10土曜は休み。この日から三連休。1月末に弟と実家の片づけをしようと話していたので帰省した。電車を降りてから、またも実家の鍵を忘れたことに気づく。レンタサイクルを借りて供花を買ってペットボトルの水を買って先に墓参りに行った。弟に電話してカギを借りた。二人で片付けの段取りを話した。缶コーヒーを持ってきてくれたので、玄関の前に座って弟の話を聞いた。私も言うべきことをストレートに伝えた。互いのことを顔を見て話す。酒を入れずに話すことが大事だと話した。

 

 実家を出て今年で丸39年。母の依頼を受け事あるごとに帰ってきていたから状況は知っている。納屋の中には、もう使うことの無いであろうと思うものばかりが見えた。稲作をしていた頃に使っていたムシロも見えた。

 納屋の入り口の庇を支える柱に吸い殻入れが取り付けられている。私が20代前半の頃に取り付けたものだ。父も私も吸い殻入れを使っていた。さて、この吸い殻入れについて記憶を記してみた。

2024-2-10

 国鉄末期、職場では廃車解体の前作業を各組から要員を出して交代で行っていた。解艤装が担当ではなかったので、スクリュードライバーで化粧板を外し、断熱材のガラスウールを取り除く事が主な作業だったように思う。私が出た日の車両はキロ80だった。どうせならキロをばらした証を残そうと思い、吸い殻入れを一つ外してもらうことにした。あれから40年近く経った。誰も使うことの無い吸い殻入れは、メッキがはがれた状態で今も納屋の入り口の柱にある。

1985-秋