三笠クロフォード公園その1 | キマロキさんのブログ

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 乗り物ネタを中心に、日々の出来事、旅で見たもの、出来事のブログです。

 今回は、三笠クロフォード公園です。ここは、三笠駅の構内跡を利用した公園です。公園の名前は、官営幌内鉄道の建設を指導した、アメリカ人技術者の名前にちなんで付けられました。でも、建設した鉄道が廃止になって、亡きクロフォード氏は何を思うのだろう…。


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 最初は、駅舎からです。幌内太は、三笠の旧駅名です。S19.04.01に三笠駅に改名されました。駅舎は晩年のものではなく、おそらくは幌内太駅当時の物を復元したと思われます。

 ホームは駅舎に面した1線と、島式ホーム2線の2面3線でした。


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 手前が三笠駅で、奥が岩見沢方になります。バラストが残っているのは、幌内方面の線路跡で左が幌内方です。当時はバラストの右側に、線路が2線敷かれていまして、奥に向かって左カーブを描いていました。そのカーブの終わり付近で、本線は単線となり右カーブを描いて岩見沢方面へ向かいますが、左カーブ終わり付近で左に分岐する線路がありました。

 これは、三笠駅から幌内へ向かう列車のスイッチバック折り返し線です。

 駅が分岐より幾春別方にあるため、岩見沢~幌内間の貨物列車は、そのままスルーで行けますが、幌内から三笠へ向かう列車は、直接駅構内に進入できないためです。

 当時の普通列車は、気動車で岩見沢~三笠~幾春別、客車列車で三笠~幌内という運転形態でした。

 ちなみに、三笠から隣駅の幌内住吉まで、1.2kmを7分かけて走っていました。まぁスイッチバックがあれば、致し方ないですね。

 この辺の折り返し線等も次ぎ行ったときはしっかり散策したいと思います。


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 前の写真から振り向いたとこです。右のバラストは、奥が幌内方になります。左側に跨線橋とホームがあります。左奥に向かって幾春別方面です。中央のドーム状の建物の奥に、側線が数本と転車台がありました。

 

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 前の画像から、さらに奥に進んだところです。奥が幌内方で、道路と交差するところで、道床は一旦途切れますが、その先はレールも残っているようです。踏切は跡形もありません。


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 三笠駅から幾春別に向かって進めるところまで進んでみます。で、振り向いて岩見沢方面をみます。ホーム付近から150m位かと思います。正面奥に82系気動車の姿が見えます。これについては、その2で紹介します。

 

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 前の画像から振り向いて、幾春別方面を見ますが、完全に自然に還ってしまっています。


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 DD51 548+ホキ2341(ホキ2200型)+ホキ746(ホキ700型)+ヨ8006(ヨ8000型)という編成の貨物列車です。

 ホキ2200は、飼料・穀物バラ積みのホッパ車です。この写真ではちょっと写っていませんが、ホキ700はバラスト積みのホッパ車で、交換用のバラストを積載します。線路の両側にバラストが撒ける構造になってます。

 DD51 548は、S42.03.27日立製第10次車、半重連型です。10次車の特徴は中間台車に基礎ブレーキが付きのTR106になり、基礎ブレーキに燃料タンクが干渉するので、タンク容量が4500リットルから4000リットルに変更されました。

 また、正面の点検扉が、2枚扉の観音扉から、4枚折り戸に変更されました。

 半重連型というのは、重連運転の際に、力行は総括制御できますが、機関車のみのブレーキ(単弁)をかけたときに自車のみにブレーキがかかるもので、北海道では、区別を容易にするために区名札差しに「重」とか、「半重」の札が入ります。北斗星のDD51にも「重」の札が入っています。(詳細は1月2日の小樽市総合博物館その13参照)

 このカマは、新製から廃車まで、終始旭川機関区から動かなかったようで、S61.03.31に廃車されています。

 半重連で製造されましたが、連結器周りを見ると、重連改造されています。また、ラジエーターカバーを撤去しています。これは、1051号機までのデデゴーは、一体型のカバーが付いていましたが、保守を容易にするために(要は重たい)北海道のカマに多く見られた措置です。1052以降は、分割型のカバーを使用しています。

 かつて、釧路や池田あたりに、数両のDD51やDE10といったDLが雨ざらしで何年も構内に留置されているのを見た記憶があります。石炭産業の衰退による貨物列車の削減を目の当たりにした感じです。


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 ヨ8004の車内です。中には入れませんが、車内の様子が伺えます。歴代の車掌車に比べると車内は狭いですが、室内のレイアウトを上手く配置しているので、居住性は向上しています。なにより、トイレが付いたのはこの形式だけです。左手前はストーブ用の灯油タンクのようです。煙突の錆が気になります。

 次回はおまちかね(?)のキハ82系です。