今日は2016年に私が2週間断食(絶食)時の話をしたいと思います。


当時の私は禁煙の影響で体重が5キロ程度太ってしまい、ダイエットを考えていました。

 

そこで前々から興味のあった断食を試してみる事にしました。


期間は2週間(14日間)金曜日の朝からまるまる14日間水のみですごす体験をしたのでその時の経験談を書いてみたいと思います。


ネットには本当に経験したことあるの?という様な嘘情報も多いですが、これは実体験ですので是非参考にしてみてください。

 

(下準備)

まずネットと書籍で関連情報を得る様にしました。俳優の榎本さんの30日絶食体験談等断食関連の書籍数冊youtubu上の国内外の絶食体験談を参考にし、絶食の影響や効果、絶食時の症状について事前知識として取得する様にしました。

 

そもそも絶食の体に対する影響がどれほどのものか検討持つかなかったのでどれ程の期間が脂肪燃焼に効果的で人体にも影響が出ないかなどの情報を得るためにも情報取得が必要だったのです。

 

結果、一定程度効果が出て健康にも影響が出なそうな期間としてまずは2週間程度が良さそうだという結論に至り、絶食実験を開始してみる事にしたのです。

 

(絶食開始)

〇最初の2~3日: 

余裕でした。おなかは空くのですが、今まで全体的に食べ過ぎで胃も持たれ気味だったため、体が調整されていく感じ。むしろ心地の良い感覚でした。


水をとにかくたくさん飲み、お昼は食事する必要がないので良く会社の周りを散歩(ウォーキング)して気を紛らわしていました。


食事の時間を仕事や自分の時間に充てられるので大変効率的だと感じました

 

〇4日目以降: 

つらくなってきたのは4日目以降。体内のグレコーゲン(糖質、ブドウ糖)が枯渇してきて、脳への栄養補給ができなくなってくるため脂肪をエネルギーに分解して、栄養を送るシステムいわゆるケトーシスへの転換が始まってきてからです。


この体験がその後のケトジェニックダイエットなどにもつながってくるのですが、ケトーシスは飽食の

今の時代はあまりメインで使用されないシステムなので切り替え時には頭痛、だるさ等若干風邪に近い症状がでます


自分もこの症状がでて苦しかったのですが、本などで事前知識があったので、 “まさに今脂肪がエネルギーに替わっているんだな”と認識し、どうにかこの期間を乗り切りました。


たくさん水を飲んで気持ちを紛らわしていたと思います。

 

〇一週間目以降:  

断食開始から一週間程すぎるとケトーシス状態にもなれ、すっかり頭痛もなくなり実にすがすがしい日々を送れるようになりました。


このころになると毎日起きるたびに内臓脂肪、皮下脂肪が小さくなってきているのを実感するので、モチベーションも上がってくるようになりました。


エネルギー補給がされていないため直接脂肪を分解しエネルギー化していくので、脂肪の減少効率は大変高かったです。


 ただ同時に筋肉の減少も激しく、脂肪と同じくらい筋肉も落ちてしまった気がします。

 

 またこのころになると走ったり、階段を上ったりすると若干息切れするし、軽い眩暈の様なものが出てくる様になりました。


ただ精神的には大変安定しており、毎食事の血糖値上がり下がりがないため、眠くなることもないですし、空腹でイライラする事もありませんでした。


仕事も大変集中できますし、むしろ普段より健康的だった気がいたします。

 

最後の一週間は精神的にはかなり楽でした。体力面で階段の登りおり、登坂を歩くだけでしんどい状況でしたが、空腹感等、全然つらい感覚はなく、正直あと1,2週間いけるなと感じておりました。


ただこのころになると毎日お昼に近くのパン屋さんまで散歩に行き、匂いだけ嗅いで会社に帰ってくることが日課になっておりました。


そろそろ食事も食べたい気持ちもあったので14日が立った時点できっかりストップし、通常生活に戻ることにいたしました。

 

14日間何も食べていなかったので、体に負担をかけない様最初の食事はおかゆのみ。


この日は朝から早起きし、食事をするのが楽しみでたまりませんでした。一口目のおかゆは体に沁み、これほど食事ができる事に感謝したのはなかったと思います。

 

(効果)

結果として14日間のみの断食体験ですが、体重は2週間で9.5KG程減りました


当然最初の数キロはグリコーゲンの水分減少によるもので実際の脂肪の減少ではないかと思いますが、脂肪だけでも大きく減った(おなかは随分小さくなりました)と思います。


ただ筋肉も同様に相当量減ったとみられます。最後の方は筋肉の減少ホメオスタシス(代謝を下げてエネルギーを保持しようとする性質)の影響で代謝もかなり下がっていたかと思います。

 

ちなみに体重は通常生活にもどってから2週間~1か月で元に戻りました。


ですのでダイエット目的ではあまり良い方法ではないかと思います。落ちた筋肉量を戻すのは脂肪を落とすよりもっと大変です。

 

ダイエットはカロリー制限やケトジェニックダイエットなど別途書きたいと思いますが、断食は決して最適のダイエット方法ではありません。


ダイエット目的というよりは体調調整や内臓器官を休めることを目的としてやってみるのは良いのかと思います。

 

また精神面でも訓練される様な気がしますし、食へのありがたみという意味でも良い経験になりました。


断食期間中はずっと体調が良かったです。また睡眠も良く取れましたし、仕事への集中力も高かったです。

 

よく何かのプロテストで数日間断食している人などいますが、“え、3日じゃ短いよね”っというのが正直な気持ちです。


まだケトーシス状態に入ってないのでは?っと(水を飲めないのはやばいと思いますが)。

 

私は医学の専門家でもなんでもありませんので、絶食の体への悪影響等わかりませんし、誰かに勧める事もありません。


ただ私自身の個人的実体験としては健康的にはむしろプラスだったし、ケトーシスという概念や効果を知るきっかけになり、その後のケトジェニックダイエットや糖質制限ダイエット等正しいダイエットにもつながったので良かったと思っています。


正直1か月くらいは断食行けるのではないかという感触も持ちました。

 

個人的に筋肉トレが好きなので、筋肉消費の大きい断食を今後する予定はしばらくありませんが、数日等短期の断食であればむしろ内臓を休め、良い影響があるかもしれません。