昨日の事である。

 

いつも通り退社定時を過ぎてからの業務報告会。

 

各部門駐在員が,業務報告や日本本社への報告資料スケジュールを上司となる現地拠点の日本人社長に報告していた。

 

そこで社長が放った一言に駐在員全員がゲンナリ・・・。それは

 

社長:「再来週は土日残業の対応になりそうやな・・・」

 

そこにいた駐在員が無言で顔を見合わせた・・・。

 

私(心の声):“出た、まただよ・・・、止めてくれよ、こんなどーでも良い報告資料のために俺らの休暇潰すの・・・。先月も土日潰されて12日連続勤務だったろ・・・。”

 

そう、私が駐在している中国拠点では、日本人駐在員のみ日常的な平日&休暇残業が横行している。

 

日本本社や国内子会社はコンプライアンスが厳しく、管理職であっても残業管理が徹底されている。

 

が、海外拠点は治外法権だ

 

正確にいうと、海外拠点の日本人駐在者者のみ治外法権が適用される。

 

ローカル社員は当然、無給残業など誰も受け入れないし労働争議にも発展してしまうから、残業するのはもっぱら日本人駐在者のみ。

 

誤解しないでほしい。

 

付加価値を生む残業であれば私も心良く受け入れる。

 

会社にも貢献するし、利益が上がれば自分の待遇にも反映されるから。

 

一方、わが社の残業は多くが、本社への報告資料確認のため・・・。

 

一語一句皆で確認し、フォーマットから表現まで細かくチェックがはいる。

 

そして本業のため時間が削られ、重要な実務になかなか時間もなかなかとれないので残業でカバー・・・。悪循環である。

 

上司のモチベーションは本社役員へのアピールのみ・・・。

 

上司:「うーん、この日本語の表現おかしいかなぁ・・・。このフォントもう少し大きくした方が良いな。」

 

私:「もう少しフォント大き目の方がよろしかったですね」(心の声)“知らんがな・・・、老眼ちゃうの?”

 

毎月の報告資料に皆が数十時間かけているが、その行為がなんの付加価値も生んでいない事は皆わかっている。一方かかる人件費は安くない。

 

要は本社役員にアピールさえできれば良いのだ。

 

拠点社長の評価は会社の損益(結果)のみで行ってほしい。


その声が本社役員に届く事はないだろうけど・・・。

今日はスケート場へ、下の子も滑れる様になってきた~。