HCUにほぼ一日いて、11時過ぎに、車椅子で病棟のお部屋に戻ってきました。
車椅子から降りて、ベッドに横になり、しばらくして昼食が運ばれてきました。
ちゃんと糖尿病食で、全粥です。
残さず食べれたらルート(点滴)を外せるとのことで、正直あまり食欲はありませんでしたが、ゆっくりゆっくり、時間をかけて完食しました。
水はもう我慢せず飲み放題なので、こちらの方が嬉しかったです(笑)
ところで、バルンカテーテル(おしっこの管)が抜けたので、自力でトイレに歩かなくてはなりません。
行ってはみるのですが、腹圧をかけるのが怖くて、中々トイレが出来ず、時間がかかってしまいます。
それでも、回数を重ねるうちに、うまくトイレを済ませられるようになりました。
膣からの出血は、思ったほどではなく、でも、寝ているので、後ろに伝い漏れしてしまいます。
生理の時の出血より、はるかにお尻側に血が伝ってしまいます。
母に言うと、
「生理の出血の粘度とは違う、さらさらの血の出血だからじゃない?」
と言われて、納得しました。
もう、生理ではなくて、膣の奥を縫った傷の出血だけなんだな。
不思議な感覚でした。
ナプキンは時々変えるくらいの出血量でした。
そして最後の点滴も終わり、うとうとしていて止まっていたので看護師さんを呼び、ルートを抜いてもらい、右手首が自由になり、ベッドの柵につかまって体を起こしてベッドから降りるとき、看護師さんに
「こうやるといいよ」
と、降り方を教えてもらいました。
自力で出来るって素晴らしいですね。
熱は相変わらず37.5℃~37.9℃が続きました。
手術後だから、体が調整している途中だと思いますよと、看護師さんに言われました。
ところで病室にいると、赤ちゃんの鳴き声が聞こえてきます。
私はもう産める体ではないけれど、新たな小さい命の声には、いとおしさを感じました。
私は悲観していないので、赤ちゃんの鳴き声をうっとうしいと思ったことは一度もありませんでした。
こういうのが母性本能なのかな?と思いました。
夕食は、お粥のみ半分残し、おかずは全部食べました。
母が病室に泊まってくれる、最後の夜を二人で過ごしました。