手術室の隣にあります。
ぼんやりと目が覚めたのは何時頃だったのだろう?
看護師さんがくるくる働いていて、母がマスクをして側にいてくれました。
しゃべって母を心配から解放してあげたかったけど、麻酔のせいか、眠くてうとうとしてしまいます。
一昨年の手術のときは、腰と背中が痛くて、何度も体の向きを変えましたが、今回は1回横を向くのを手伝ってもらっただけで、あとは仰向けのままでした。
定期的に看護師さんが訪れて、血圧、体温をはかり、心電図は常に記録していました。
熱が37.9℃まで上がり、38℃になったらアウトらしかったのは、後日、病室に戻ってから知りました。
点滴、お腹のガーゼチェックと交換、膣からの出血の確認などをしていただき、アイスノンや氷枕も何度も交換してもらいました。
術後は、時計がないので何時か確認するには、母か看護師さんに聞かなくてはなりません。
何度もしつこい確認をしてしまいました。
あと、すごくのどが渇いて、でも、飲む許可が出るまでが長く(3~4時間待ちました)、飲めるようになってからも、吸い飲みで口の中を湿らす程度でした。
でも、2時間起きの飲水は、とても美味しくて、楽しみでした。
手術時間は3時間15分の予定でしたが、4時間を超えたと母から聞きました。
子宮が癒着を起こしていて、剥がすのに執刀医が苦労してくださったようです。
でも、硬膜外麻酔(エピ)のおかげで、苦痛や痛みはさほどありませんでした。
エピは自分でも「痛いな」と思ったら、薬を注入出来ます。
ボタンがついていて、そこを押せばOKです。
速効で効く麻酔です。
ただ、何となくエピが怖いのと、使うほどの痛みではないということで、HCUにいたときは、自分ではあまり押しませんでした。
看護師さんが定期的に押してくれていたようです。
翌朝、清拭をしてもらい、術衣から、パジャマに着替えさせてもらいました。
翌朝の看護師さんは、過去に虫垂炎で手術したことがあると教えてくれました。
「そういう、患者の体と心の痛みが解る看護師さんは素晴らしいですね」
と私が言ったら、
「ありがたいお言葉です。私もゆうこさんみたいな、穏やかで優しい看護師さんに看てもらいたいなぁと思いますよ」
と、誉め返してくれました。
いや、あなたの方が何千倍も素晴らしい看護師さんですよ。
清拭と着替えのあとは、ゆっくり歩く練習です。
何となくフラフラしますが、歩けました。
なのでバルンカテーテル(おしっこの管)を抜いてもらい、病室に帰る準備です。
わたしの部屋は病棟から遠く、たくさん歩く自信が無くて、車椅子で戻りました。
看護師さんと握手を忘れずにしましたよ。
やっと、長いHCUでの一日の時間が終わりました。