出会いは?
私とミニチュアの出会いは、今から40年以上前
のこと。
パリの郊外クリニャンクールの蚤の市です。
銀製の靴をデザインしたペンダントトップを見つけました。もちろん、アンティック。
それは、子供が初めて履いた靴を、ミニチュアにして遺した物の一つでした。
今、お客様のご要望で、それを商品化して置いています。
左がオリジナル、右がキャストで作った商品です。
オリジナルは、一枚の銀を叩いて作ったもので、薄く出来ています。一点ものです。
キャストで作るものは、金属を流し込むので、厚みがあります。
彫金師さんにオーダーしてから、待つこと10ヶ月、、、![]()
普段は、宝石を付けたアクセサリーを作るのが彼の仕事。
ミニチュア制作は手間と根の要る作業です。じっくり取り組まないと出来ません。
宝石を使わない分、価格も安いので、割が合わないのです![]()
本業に精を出している彫金師さんを、急かすことは出来ません。
店を始めて、私も随分忍耐強くなりました。もちろん、お客様も![]()
、、、ありがとうございます。
そして今は、更に、左足もありますよ![]()
この小さな靴たちは、京都だけでなく、名古屋や東京へと旅をして、お客様に大事にしていただいています![]()
大切な人を見送った後は、、、
今日も店で、せっせと新聞を読んでいたら、、、京都新聞です ![]()
<この本いかが?>の欄で、見逃せない一節を見つけました。
『亡くなった人が後に遺してゆくのは、その人の生きられなかった時間であり、その死者の生きられなかった時間をここに在る自分がこうしていま生きているのだという、不思議にありありとした感覚』
亡くなった人が遺して行った時間を、自分が生きてゆく、、、
54歳の若さで、発病後、たった4カ月で逝ってしまった母を思い出しました。
12月25日クリスマス日 深夜 0時30分。
いえ、思い出したというより、いつも心の中に在るものを確認するといった方が合っていますが。
まさに、その一節が、今ここに在る自分を言い当てているのです。
6分の1
店には時々、ドールハウスの制作をしていらっしゃる方がお見えになります。
スケールに関して、余り気になさらない方、1/6、1/12、、、を忠実に守っていらっしゃる方など様々です。
ある日、一人の男性から、「なんだよ!12分の1でなきゃだめじゃん
」って言われてしまったんです。
彫金物も針金細工も木工ソファーも、特にサイズには拘ってはいませんでした。
気楽に楽しんでいたのですから、、、
でも、そんな言い方をされたものですから、ちょっとばかり腹が立って![]()
よし
これからは<1/6・1/12>を置こう!と決めたのです。
それまで、木工制作者は何故か、1/10・1/14 のソファーしか作ってくれませんでした。
理由は、材料の木片の幅サイズに合わせると、それしか出来ないというのです。
(律儀な人だこと、、、)
まあ、そこを何とかお願いして、現在に至っています。
嬉しいプレゼント
2か月ほど前の事です。
関東から来られたお客様 : 「この近くに、何処か洒落たカフェレストランあります?」
私 : 「ええ勿論 、いくつかありますよ」
三条通り烏丸を西へ少し入った所にある <いえもんカフェ> と、その向かい側にある <カフェ・ニュートロン> をお教えしました。
再び京都に来られたお客様 : 「とっても素敵なカフェを教えて頂いて嬉しかったわ
ありがとう
」
お礼にと、プレゼントをお持ちくださいました。
ロクシタンのソープです ![]()
贈り物には、その方の気持ちや趣味が表れています。
店をオープンして約7年、お客様からのプレゼント、結構あるんです。
流行りのスウィーツ、コンサートのチケット、居酒屋さんのサービス券、流行りでない 『あめちゃん』 、手作り雑貨、丹波やのおはぎ、美味し~いキムチ、ヨード卵、実家から送ってきた野菜、クッキー、バラの花束、夏ミカン、そうめん、缶コーヒー、たいやき、たこやき、潜って捕ってきたサザエ、高級出し巻き、
にゃんこ ![]()
とまあ、キリがないのですが、皆さんありがとうございます ![]()
私って、愛されているのか
同情されているのか
、、、
そのへんは、余り考えないようにしています。
極めつけは、勿論
にゃんこ ![]()
その後、自ら 「私をもらって
」 と店の前に捨てられていた子が加わりました。
我が家には無くてはならない家族になった彼らからは
癒し
をプレゼントしてもらっています。
テクニック!
うちの木工品の制作は、インテリアディザイナーさんの趣味から始まりました。
一番始めはミニブロック、そしてミニソファ、ミニボックス、ミニパネル、ミニイーゼル、ミニアタッシュケース、、、と、私のオーダーに応じて制作をしてくれています。
また、男性が描かれているパネルは、雑誌に載っていた写真を点描したそうです。
(ちなみに、このモデルの男性は、今は故き報道カメラマンの ロバート・キャパ)
昨日のブログで紹介した『色っぽい人形』を描いてくれた友人は、元々は照明器具etc.のプロダクツディザイナー。
50歳を過ぎて、趣味で、水墨画や鉛筆画や油絵を描いています。
彼女が油彩を始めたのは、6年前、、、たったの6年で、今は日展の会友なんです
すごいことですよ。
2人に共通するもの、それは、テクニック ![]()
「コレ、委託で置いてもらえませんか?」
今日、若い女性が2人、店にやって来てました。
見ると、市販のミニフレームに市販の金属製(?)ミニ馬蹄をボンドで張り付けて、それを¥1,000-で売って欲しいというのです。
もう一人は、ガラス制のミニ花器、アートだと言う。形は歪で底はカタカタ。
え?夏休みの工作
残念ですが、ミニチュアだったら何でも良い訳ではないのです。
今まで何人もが「委託で、、、」と来るのですが、、、
世の中、そんなに甘~くはないの![]()
ツールのミニチュア物に必要なのは、そう、 テクニック
一にも二にも テクニック![]()
アートは好きです。 でも、テクニックはもっと好きな <DCVS.227> です
色っぽい~
季節は確実に秋に向かっています ![]()
店のディスプレイも
ですよー
わん![]()
この人形は、10年くらい前に購入しました。
もみじ柄の古布を仕立てた着物が余りにも素敵で
ついつい手が出てしまったのです。
モデル(テーマ)は、大正時代の若い娘(娼婦)ですが、作られたのは10年前。
女性の現代人形作家さんの作品です。
手にはマニキュア、足にはペディキュアをしてるんですよ ![]()
表向けウィンドウには、この人形の鉛筆画を置きました。
友人の画家に描いてもらいました。
店には、少しですが、アンティック磁器(伊万里・久谷)を置いています。
春夏は染付、秋冬は赤絵、という風に。
それに応じて、ディスプレイも変えるのです。
「お客様、この人形の色っぽさにメロメロにならないよう、お気をつけあそばせ
」
、、、
わん ![]()















