うつ病は「心の風邪」なんかじゃない。

精神科を受診するのに敷居を低くするという意味では、世の中に広く広まって、敷居も少しは低くなったかもしれないけど、それが、かえってうつ病に対する偏見や誤解になっているような気がします。

誰もがなる可能性があるという意味と万病のもとという意味では、「心の風邪」という表現は役に立ったかもしれないけど、一般的な風邪と違うのは、すぐに薬が効くわけでもないし、すぐに治らないということ。

そして、精神疾患やうつ病=心の病といわれるけど、実際は脳の病であること。

 

私のように再発を繰り返す人だって多いと思うし、再発を繰り返すうちに回復に時間がかかるようになり、しっかりと回復という風にはならないことも多いです。

そういう意味では、慢性疾患と言えるので、うつ病と上手く付き合っていくことが必要になってきます。

そして、うつ病は、時には命を脅かす病気でもあります。

 

こないだ、ツイキャスの大手配信者の人が、「うつ病なんて、どうせ死にたいって言っても、死なないだろう。死ぬような病気じゃないから、死なないのをわかっていて死にたいって言っているだけだ」って言っていて、さらに、「うつ病は甘え」「気の持ちようでどうにでもなる」とも言っていて、聞いていて、とても残念でした。

根性論で治る病気なら、根性で治してるよ!って思いました。

 

しまいには、その配信者さんは、うつの人がコメントで反論していたら、「そう言ったら反論してくるけど、ああ、わからないよ!!わからないから!!うつ病が治るまでここには見に来なくて良いから!!」となぜかキレ気味に言っていて、ものすごく残念で悲しい気持ちになりました。

囲いのリスナーらしき人たちからは、「本当のうつ病だったら、配信なんて見れない」とか「うつ病は移るから嫌だ!!」「お薬さんは、治ってから来たらいい」「こなくていい」などのコメントでいっぱいになっていました。

 

ここまで来ると、言葉の暴力じゃん!!って思いました。

私は、反論もしなかったけど、結構、好きで見ていた配信者さんだったので、すごく残念で悲しかったです。

そして、その配信を見るのをやめて、ブラウザバックしました。

うつ病に対する誤解と偏見が甚だしいと思いました。

 

配信を見ていると、大手と呼ばれる配信者さんたちもそのリスナーの人たちも、精神疾患のことを平気で「メンヘラ」とか「お薬さん」とか「ヘラってる」とか言います。

でも、それって言論の自由で済むことなんだろうか。

TVとは違うけど、少なくとも何千人ものリスナーが見ている配信の主である人は、もう少し言動に気を付けた方が良いと思います。

ネットの世界には、色々な人がいて、精神疾患の人も大勢いるからです。

不特定多数の人が自分の配信を見ているということをもう少し重くとらえて欲しい。

もしかしたら、中には、配信者さんに迷惑をかけている精神疾患のリスナーもいるかもしれない。

不愉快な思いをしたりもした経験があるのかもしれない。

でも、その個人的な感情を全部のうつ病患者や精神疾患患者がそうであるように言うのはやめて欲しいって思いました。

 

他の多くのリスナーと同様にただ配信を楽しみたいと思っている精神疾患患者がほとんどだと思うんですよね。

 

いち患者の私が言ってもどうにもならないことだと思うけど、私は、ツイキャスとかの配信が結構好きで見ているので、どうせなら楽しく配信を見たいなぁと思うのです。

ある程度のことは、まあ仕方ないかと思って見ているし、実際に自分が病気になったり、家族や身近な人が病気にならないとわからないこともあると思うので、何でもかんでも、偏見が~とか、わかって欲しいっていうわけではありません。

 

でも、もっと生きやすい世の中になって欲しい。

生きずらい世の中で、息苦しい。

色々な場面でそう思います。

 

うつ病患者でも、いつも何も出来ずに寝込んでいるわけでなく、気持ちには波があるし、比較的落ち着いていて、元気な時もある。

うつ病でも元気に明るく生きたいって思っている。

病気があってもなくても、同じような人間なんですよね・・・。

 

少しずつでも世の中が変わっていくと良いなぁと思います。