インファナル・アフェア
「俺はあいにく警官だ」
ヤンが言うこのセリフが耳にこびりついて離れなかった。
警官は善人の象徴だ。ヤンが潜入捜査官としてマフィアに潜り込んでもその色に染まらないのは、自分が善人だと強く思っているからだ。仏教の教えは知らないが、善人であると思うことで、自分をうまく支えられるのだろう。ラウが最終的に、マフィアのボスを裏切って警察側に寝返ったのもそのせいかもしれない。
彼は「自分の道は自分で決める」と言っている。本当はマフィアなどになりたくなかったが、生きるために仕方なくなったような雰囲気が伺える。悪人より善人になり、成功を収めたかったと。
しかし、運命は残酷で、悪人の中で生きた善人は悪人に殺され、善人の中で生きた悪人は悪人を殺して悲痛な叫びを上げている。どうやら、二人は無間地獄に堕ちてしまい、ひたすら苦しまなければならないらしい。
なぜ、二人は地獄におちてしまったのだろう。二人とも善人になりたかったはずだ。善人になれば、極楽浄土にいけるはずじゃないのだろうか。
完全無欠の善人でないと、そっちの世界には行けないのか。もしそうだとしたら、ひたすらに悲しいだろう。
まぁ、ひたすらに悲しいが、その分だけにじみ出るような格好良さが二人にはある。ヤンとラウは同じ思いを持ちながらも、大きな流れに抗おうとする。それはひたすらに格好良い男の姿だ。そして、そういう男たちは、汚物と腐敗にまみれた湿っぽい香港の裏路地が非常に良く似合う。
僕は、無間地獄に生きるこの二人の姿に妙に魅きつけられる。うまく生きるている人よりも、こういう人のほうが好きだな。
ヤンが言うこのセリフが耳にこびりついて離れなかった。
警官は善人の象徴だ。ヤンが潜入捜査官としてマフィアに潜り込んでもその色に染まらないのは、自分が善人だと強く思っているからだ。仏教の教えは知らないが、善人であると思うことで、自分をうまく支えられるのだろう。ラウが最終的に、マフィアのボスを裏切って警察側に寝返ったのもそのせいかもしれない。
彼は「自分の道は自分で決める」と言っている。本当はマフィアなどになりたくなかったが、生きるために仕方なくなったような雰囲気が伺える。悪人より善人になり、成功を収めたかったと。
しかし、運命は残酷で、悪人の中で生きた善人は悪人に殺され、善人の中で生きた悪人は悪人を殺して悲痛な叫びを上げている。どうやら、二人は無間地獄に堕ちてしまい、ひたすら苦しまなければならないらしい。
なぜ、二人は地獄におちてしまったのだろう。二人とも善人になりたかったはずだ。善人になれば、極楽浄土にいけるはずじゃないのだろうか。
完全無欠の善人でないと、そっちの世界には行けないのか。もしそうだとしたら、ひたすらに悲しいだろう。
まぁ、ひたすらに悲しいが、その分だけにじみ出るような格好良さが二人にはある。ヤンとラウは同じ思いを持ちながらも、大きな流れに抗おうとする。それはひたすらに格好良い男の姿だ。そして、そういう男たちは、汚物と腐敗にまみれた湿っぽい香港の裏路地が非常に良く似合う。
僕は、無間地獄に生きるこの二人の姿に妙に魅きつけられる。うまく生きるている人よりも、こういう人のほうが好きだな。