前日は雨天で中止したプラグ交換、翌日は午後からまた雨が降り出すという予報を見て早朝から作業を開始した。

 エンジンヘッドは左側なので、左の前後輪をスロープに乗せる。基本的には助手席のシート下と写真赤丸の隙間からアクセスできるはずだが、下からもアクセスできれば作業性も良いだろう。

 

 

 

 上の赤丸奥のフレームには泥除けなのか樹脂製のカバーが3つのクリップで固定してあり、これを外さなければエンジンにアクセスできない。

 

 

 これで奥が見えるようになったけれど、あまり作業性は良くない。

 

 

 助手席側からエンジンヘッドを覗いたところ。各シリンダーのイグニッションコイルが見えるけれど、前の2気筒はこちらからアクセスして奥の1気筒は先ほどの赤丸部分から行うのが良さそうだ。

 イグニッションコイルを固定している10mmのボルトを前述の要領で緩めてコイルを抜く。前側の2本はメガネレンチで良いが、横からアクセスする後ろの1本はT型ハンドルで緩めた。横から手を入れるにはスペースがないのだ。ハンドルもしくはエクステンションがなければ下に潜って作業する方がいいだろう。

 

 

 

 イグニッションコイルを撤去したところ。コイルはカプラーを付けたまま作業の邪魔にならないところへ一時避難する。

 

 

 プラグホールは14、5cmほどの深さがあるのでプラグレンチに7.5cmのエクステンションを繋げて挿入するとヘッドから2cmほど頭が出て指で回すのにちょうど良い。ちなみに、前の2気筒は15cm以上のエクステンションだと回すスペースがない。ユニバーサルジョイントなどで工夫する必要がある。

 

 

 

 

 プラグのネジが深く、熱やスラッジなどの影響のためか案外固いので慌てず真っ直ぐに根気よく緩める。力の掛け方を誤るとアルミのエンジンブロック(雌ネジ)を痛めることになる。

 外したプラグは、ネジ山部分が焼けてスラッジが付いている。ネジが渋いはずだ。どの気筒も接地電極の角が取れていて焼け具合もやや黒い。やはりもう限界だろう。

 

 

 上のエクステンション付きのプラグレンチにプラグを嵌めてそっとシリンダーに戻して指で回るところまで回してからトルクレンチで締める。締め付けトルクは17Nm(規定トルクは15~20Nm)。あとはイグニッションコイルを戻して10mmのボルトを締結。やっぱり指で回し入れてトルクレンチで締める。

 

 

 

 作業後、エンジンを始動すると、これがオイル交換後よりも静かになった。すでにもうかなり以前から点火不良の症状があったに違いない。エンジン回転のばらつきやオルタネーターへの負担なども大きかったようだ。やはり75,000kmで交換しなきゃね。