ここは土曜日でも午前の外来診療を行なっていて、診療開始の1時間前から受け付けしているというので8時過ぎに病院に行った。

 

1Fロビー(医療法人社団藤花会のサイトより)

 

 広々とした待合のホールで座っていると院内は徐々に混み始め、やがて人で一杯になってきた。受付の職員や患者のほか、すでに看護師や療法士などのスタッフも忙しそうだ。この病院は昭和年代に脳神経外科・脊髄外科の個人病院としてスタートしたそうだ。その後法人化、新築移転を経て現在は整形外科・外科・内科・循環器科・リハビリテーション科・皮膚科などを加えた総合病院だ。

 

 診察に先立ってMRIとレントゲンを撮った。閉所恐怖症なのでMRIには閉口した。十数分と言われて撮影が始まると、体を覆う機器に息苦しさを覚えて脂汗が流れた。やっと終わったと思ったら腰痛から身じろぎしたため一部撮り直しになり気を失いそうになった。

 診察は院長先生自ら撮影結果をもとに病状と治療方針の説明をしてくれた。どうやら自分の腰椎はひどい状態で自然治癒が見込めないこと、治療期間ごとに3つの治療プランを簡潔に説明してくれた。院長という肩書きと裏腹に、とてもフランクで親しみやすいけれど虚飾のない説明は自分には好ましく得心がいったのだった。面白いのは、こちらが車の駆動部に例えて質問すると先方もブッシュやグリスに準えて答えてくれたので、自分にはとてもわかりやすく、また彼が相当の車好きなのだとわかったのだった。

 

 そんなこんなで翌週半ばに入院することが決まったのである。

 

 

 ほぼ初めて(大腸ポリープ切除で1泊2日のナンチャッテ入院をしたことがある)の手術入院に緊張しつつ病室から見る街並がなんだか乾いて見えた。

 

 明日の午後イチで脱出ヘルニアの手術だ。