合言葉は、カレー万歳!






ここに、一軒のお店があります(森本レオ風に)。


お店の名前は 『コロッケ屋さん』


カラフルな外観


NHK山形放送局や山形美術館の通りを、北町方面にぬける道路沿いにあるお店。

すずらん通りを大野目方面に進む、と言ったほうが、山形の方はわかりやすいでしょうか。



めんちかつ ていしょく



サクッと揚がったコロッケ。ホクホクのメンチカツ。ゆで卵をメンチカツで包んだスコッチエッグ。


安くてボリュームがあって、何より美味しいと大好評のランチ。その中でも特に人気なのが……



幻のメニュー


コロ丼。そう、コロッケをのせたカレー丼。


とても美味しいと評判で、お店に行っても

品切れになっている事だって、決して少なくありません。



「すいません、コロ丼うりきれちゃったんです…」



「申し訳ないです、今日もコロ丼なくなっちゃって…」



「ごめんなさい、ついさっき最後のひとつが出ちゃって…」












うう


うおぉぉぉぉぉぉ!売り切ればっかりぃぃぃぃぃ!



一回も食べてねぇぇぇぇぇ!ころどん食べてぇぇぇぇぇぇ!


ああ


毎回毎回、来ても来ても「本日は終了しました」……カレーが主食なのに。大好物なのに。


『コロッケ屋さん』にフラレてばかりのデジコンイエロー。ハートブレイクなデジコンイエロー。



…もしかして、これはイエローの人気をねたんだレッドによる陰謀ではないのか。

イエローが来店するのを見計らって、コロ丼をあるだけ注文してるのではないか。

いや、実は女性店員もレッドによる変装ではないのか。空腹にあえぐイエローの

姿を録画して世界中に配信し、イエローの人気を無きものにしようとしているんだ。


そうに違えねえだ!騙されねえだ!オラこんな村いやだ!東京でベゴ飼うだ!

空腹のあまり、上司の国家的陰謀を疑うほどに混乱をきたす哀れなイエロー…。





……そしてその日も、さして期待せず店の暖簾をくぐったイエロー。




「コロ丼ひとつ」





「はい、コロ丼ですね」





ええええええええ!あ、あるの!?


ま、まって、心の準備が!おねがい、電気は消して!(うろたえている)




はやる気持ちをおさえながら、先に出てきたエビとポテトサラダを食べて

じっとまつこと15分(このサラダもけっこうんまいのよん)。


えびさらだ














ついに、長いあいだ待ちわびたコロ丼との、感動のご対面です!拍手でお迎えください!














ころどん


おおお、これが夢にまで見たコロ丼か!



純白のおしゃれな器は、ドンブリというよりはカフェのランチプレートのようだ。


その中にはトロッとしたカレールウと、見るからにサックサックのコロッケが、二個!デカい!



かれーあっぷ


カツカレーをはじめ、揚げ物がカレーに良くあうのはご存知のとおり。

だが、出来合いのものでは衣がベシャベシャになってしまい、ルウの水分と

あいまって、グダグダになってしまう……揚げ物カレーこそ、鮮度が命なのだ。



そこにきて、この大きな大きなコロッケの、カリカリ感、サクサク感を見よ!!!


たちのぼる湯気が、揚げたてであることをあらわしている。

かつ、衣のクリスピーさ。まごうことなき揚げたてコロッケ!




美味しくないわけが無い!我慢の限界だ!




いただきます!!!カレーの神様に感謝!!!


いただきまー


サクッ……ホクッ……


サクサクッ……ホクホクッ……




おおお、お、おおおお…(←泣いてる)。


なんだ、なんだこの、コロッケという食べ物は。なんて、なんて奥深いんだっ……(←泣いてる)。



粗くつぶした男爵イモのほっこり感が、食べていて楽しい!

そこに混ぜられたひき肉の力強さが、いっそうの重厚さを生み出している。

それをカリカリの衣が、しっかりとくるんで、美味さを全て包みこむ。




まるで小宇宙だぜ、コロッケって奴ぁ!(←泣き止んだ)





その小宇宙、コロッケがカレーに入ると、どうなるか……。



それはもうアナタ、カレーのビッグバンですよ!


ころっけをわる


ガーリックの風味とスパイスが、まろやかながらバランスの良い

アクセントになっている、独特のルウ。

野菜も細かく刻まれており、エキスがしっかりルウに溶け出している。


そこに、じゃがいものホコホコ、衣のカリカリサクサクが混ざって

一口ごとに味に微妙な変化が生まれる。最初はサクサクの衣が

後半はルウを吸って、しっとりとした味わいに変わってゆく。


さながら、惑星が誕生してから生物が進化して、人類になるまでの

長い長い歴史を凝縮したような感動の小箱、それがコロッケカレーだ!


※今回イエローは待ちわびたカレーを口にした嬉しさから、セリフが

 無意味にデカくなっておりますが、コロッケカレーが美味しいのは事実です。





感涙に頬を濡らしつつ、2分40秒で完食。ああ…また幸福が去ってゆく……(涙)



ごちそうさました!


陰謀説も払拭したいま、次こそはレッドと共にこのコロ丼を食べに来るんだ。

そう心に誓い、イエローは、今日も店をあとにするのであった……





ごちそうさまでした!カレーの神様に感謝!!

ばんざーい


本日のお店 『コロッケ屋さん』

山形県山形市大手町8-15 023-625-7834

定休日 日曜日


揚げたてコロッケが好きなら、いっぺん食べに来るしかない!


合言葉は、カレー万歳!


……すっかり更新が空いたせいで「やっぱ3日で飽きちゃったんですか」とか

「カレ-の食べすぎで緊急入院したって本当ですか」とか「カレーを腹いっぱい

食べたいがために、上司の貯金箱盗んでクビになったって本当ですか」とか

いろいろなメッセージが届いています。根も葉もない噂が飛び交っています。


飽きるはずがありません。クビにもなっていません。

入院しても捕まってもいません。上司の貯金箱も盗んでいません。

560円をこっそり借りただけです(おい)。


では、何故更新が出来なかったかといいますと



ぼん ぼん ばか ぼん ばか ぼん ぼん



ぼん



お盆の送り火。


実家の青森に、お盆で帰省していました




正義の味方、デジコンイエローとて人の子。

お盆ともなれば、ふるさとへ帰るのである。


で、実家ですから、当然ながら母の手料理。


エビフライはご馳走らしい

エビフライやら



ナスの揚げびたし。


ナスの揚げびたしやら

手料理…確かに美味い。懐かしい。おふくろの味である。


しかし。


しかし、おふくろよ、かあちゃんよ。何かが足りなくはないか。



キミの息子はデジコンイエローだぞ。アレが主食の正義の味方だぞ。



いや……まさか実の母親とはいえ、そこまで期待するのはワガママとい………



「あ、ごめん、カレー出すの忘れてたわ、はい」







ゴトン







実家カレー夏エディション














ぶわわわわっ(号泣した音)






オカンすげえよオカン。予言者か。エスパーなのか。

海より深い母の愛とはよく言ったものだ。イエロー、感涙にむせび泣くんである。




何はともあれ、まさか実家でも主食が食えるとは思わなかったぜ!







いただきます!カレーの神様と母ちゃんに感謝!

いえろう。 ※マスクを忘れました……



む、むむむ!


夏野菜のカレーだ(最近夏野菜カレーに縁があるのう)。

しかし、何かがちがう……辛さが、辛さが甘い!


いや、甘口カレーではないのだ。しっかりとピリッとした

辛さはあるのだけれど、まろやかな辛さで、ツンツンした嫌な辛さではないのだ。


緑のやつが清水森ナンバ

何故だろう……スプーンで中身をまさぐりながら、母に聞く。




「母ちゃん、この辛さの秘密って何ですかい」


母「ああ、それはね、清水森ナンバ






清水…森…ナンバ?


おお、あの幻の唐辛子か!


これが清水森南蛮。


ちょっと解説。


もともと青森県の弘前市にある清水森という集落は、

唐辛子の生産地として有名でした。そこで生産される

清水森ナンバ(ナンバは南蛮の方言)」は、辛味がまろやかで

渋さやエグさが無いと好評でした。しかし戦後になって、輸入の

唐辛子が大量に入ってくると、値段の安さに勝てず、清水森の

唐辛子は生産を大幅に縮小することになります。


しかし、近年になって「清水森ナンバを復活させよう!」という

生産者たちの情熱的ながんばりによって、地元でも生産が

再開されます。結果、国産野菜の安全性が評価されたことなどもあり、

清水森ナンバはご当地野菜として再びよみがえったのでした……おしまい。





そんな清水森ナンバ入りで作られた、我が家のカレー。

まろやかに優しくも、カレーとしてのスパイシーさも失わない、

まさに「故郷の魂と母の愛で作られた、珠玉のカレー」だ!




感慨にむせびつつ、2分44秒で完食。いや、おかわりしたけれど(笑)。


完食で、ある。




お土産に、「清水森ナンバ」を買って帰ろう。そして、さみしくなったら

ソイツをかじって、(辛さに)泣きながらふるさとを思い出そう……

そう、心に誓いながら、デジコンイエローは実家をあとにしたのだった……




ごちそうさまでした!カレーの神様と親に感謝!

ふぼ。


本日のお店 『デジコンイエロー実家』

定休日 父いわく「年中無休だ!でも休肝日はあるよ(何だこの父親は)」

TEL FAX ともに秘密


ちなみにイエローは母ちゃんに顔がそっくりだ!

合言葉は、カレー万歳!





どんな料理にだって、本場というものがある。カレーもそれは変わらない。



インドカレーが食べたければインドレストランに行くのが一番である。

グリーンカレーならばタイ料理の店で食べるのが正しいかもしれない。

欧風カリーはフレンチの三ツ星レストランに行ってオーダーすべきだし

中華料理店ではカリーフェイハンという中華風カレーを注文して欲しい。



ならば、日本ならではの、カレーが食べられる場所、日本カレーの本場とはどこだろう?




断言しよう。蕎麦屋である。 


日本風カレーは世の中に数多くある。そのどれもが美味しい。

けれど、日本でしか味わえないカレーの極みといえば、やはり蕎麦屋のカレーだ。


あの、もたっ、とした独特のルウのとろみ。優しさと懐かしさのある味わい……




あああああ、おそば屋さんのカレーが食べたいっ!




と、仕事中に連呼していたところ、他の同僚の業務に支障をきたすと判断した

デジコンホワイト(イエローの超上司である正義の味方)から、こんな一言が。




「山形市の木の実町にある蕎麦屋のカレーが美味しいらしいぞ」





な、な、何ですって(←上司なので少し敬語)!こ、これは行くしかあるまい!






と、言うわけで訪れたのは、山形市にある老舗のおそば屋さん『小出屋本店』。


済生館病院のすぐそば、一方通行の通りの信号を、霞城公園側に右折する。

大沼デパートの駐車場そばと言えば、山形市民にはわかりやすいだろうか。


小出屋021


店内は昔ながらの、おそば屋さんのたたずまい。

のんびりとした時間が流れる、落ち着いたお店だ。




中華そばも、「ああ、昔なつかしい中華そばの味だぁ」とうなる

柔らかな風味。季節がら冷やしラーメンの注文がとびかっている。



小出屋03

で。


メニューに目をやると、ありましたありました。

カレーライス 550円」の文字。このお値段が泣かせるじゃないですか。



当然ながらカレーライスを注文。漫画を読みながら、待つこと15分……











大変ながらくおまたせしました!小出屋本店のカレーライス、登場です。拍手でお迎えください!!!!

















お、


おお、


おおおお!?


は、はじめて見る盛りつけ方だっ。


何というか、皿の半分に盛りつけるのではなく、あえて中心部にためらいもなく

投下したルウ!!ひき肉を使ったキーマカレーなどではたまにあるけれど、

ノーマルなカレーライスでは、なかなか斬新な盛りつけ!



「小出屋式」と(勝手に)名づけてみる!




ルウは見るからにモタアッとした、穏やかなルウ。


さながら、俳人与謝蕪村が詠んだ俳句「春の海 ひねもす のたりのたりかな」

という春の波の穏やかさを思わせる、ゆったりまったりした正統派の蕎麦屋カレーだ。






春の海 ひねもすのたりのたりカレー  イエロー









ふと、カレーをのせてきたお盆を見ると、かたわらに不思議なビンが……





こ、これは、もしやウスターソース!?


確かに、カレーにソースをかける人は少なくない(ケチャップ派もいますな)。

まあソースは野菜を煮詰めたものだから、ルウにコクが出るのは間違いではない。


しかし、デフォルトでついてくるのは初めてだ!




こ、これはっ…




こ、こ、こうかーっ!?(←動揺している)



で、




こ、こうなのかーっ!?(←動揺を隠しきれずにいる)




あ!い、言い忘れた(汗)


いただきます!カレーの神様に感謝!!!





お、


おおお!もったりだ!もったりさんだ!


見た目より、はるかに、もったりさんだ。


「もったりさんが通る」だ!!(←動揺がおさまっていない)


参考画像(何のだ)



トロリとしたルウには、そばのダシと思われる鰹節の風味が

心地よく混ざって、口当たりのまろやかさと味わいの深さを生み出してる。


懐かしさをおぼえるのも当然だ、我々が親しんできた、

和の味がこのカレーの根底に流れているのだ。


くわえて、先ほどのソースである。

ウスターソースの、ややスパイシーな味わいが、ほどよいアクセントになっている!

これが本格的なスパイスをかけてしまったら、お互いの持ち味を殺しあってしまうに

違いない。このカレーは、ウスターソースで正解なのだ!




ガツガツとむさぼるようにたいらげ、2分31秒で完食。ああ、おかわりしたい(涙)。





食後、ご主人にお伺いしたところ、なんとラーメンのスープも隠し味に使っているとか!

なるほど、そば、ラーメン、カレーの三種混合、和洋折衷、三位一体!

まさしくこのカレーは大衆食堂にしか生み出せない、日本人の心のカレーなのだ!




刺激的なカレーも大好きだ。本格的なカレーも大好物だ。

けれども、ある日、ふと何かに疲れたら、何かを見失いかけたら、

「日本のカレー」に癒してもらおう、何かを取り戻しに再びこの店の暖簾をくぐろう。


そう誓って、今日もイエローは店をあとにするのであった……








ごちそうさまでした!カレーの神様に感謝!


小出屋
本日のお店 『小出屋本店』


山形県山形市木の実町11-16
TEL 023-622-5464
営業時間 11時~18時(15時~17時:休憩する時もあり)


ニッポンカレーでオリンピック応援だ!(←こじつけ)