プトレマイオスが制定した48星座にも含まれている非常に古い星座。星座の名前は「おおいぬ座」との対比でつけられたと思われる。おおいぬ座の主星・シリウスは古代エジプトでナイルの氾濫がはじまる時期の目安となっていたためだと考えられている。

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こいぬ座の星

α星 プロキオン
ギリシャ語のプロキオンのラテン文字化で、「犬の前に」という意味。 この「犬」とはむろんシリウスのことを指す。 夜明けごろにシリウスが東の空に昇ってくる時期はナイル川の氾濫がはじまる時期の目安とされ、古代エジプトでは最重要視された。 このシリウスの前に昇ってくることから目安の目安としてプロキオンも重要視された。

β星 ゴメイサ
アラビア名でアル・ゴメイサー(かすかなもの)から来た名前で、 もともと今のプロキオンがこの名前で呼ばれていた。 シリウスよりも光が弱いということだと言われている。

乙女座の右下に位置し4つの3等星が不等辺四辺形を作っている星座。小さいが歴史は古くてプトレマイオス48星座の一つ。

ギリシャ神話では、太陽神アポロンのしもべ。アポロンは愛したテッサリアの王女コロニスにこのからすを贈った。二人の間をとりもつ伝書鳩の役やペットとしてだったが、このからすは美しい銀色の羽と人の言葉がわかる力を持っていた。

ある日、コロニスが若い男と親しげに話しをしていることをこのからすはアポロンに告げ口した。アポロンは怒って矢を放つと、コロニスの胸に命中し、致命傷となったのだが、そのときすでにコロニスのお腹にはアポロンの子供が宿っていた。そのことをアポロンに告げ、どうか子供だけは助けてほしいと頼んだのでアポロンは後悔し、子供を腹から取り出し、ケンタウロス族の医師、ケイロン(いて座)に養育をまかせた。その子供は名医アスクレピオス(へびつかい座)となった。

いらぬ告げ口をしたこのからすはアポロンの不興を買い、美しかった羽を黒にされて天に上げられたのだが、いつまでも隣のコップ(コップ座)の水にくちばしが届かないようにされたという。

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からす座の星

α星 アルキバ(Alchiba)
アラビア語の「アル・キバ」(テント)から。 もともとアラビア語でこの星座全体を指していた名前がこの星の固有名詞になった。

β星 クラス(Kraz)
今もって意味不明。

γ星 ギエナ(Gienah)
アラビア語で「羽」。

δ星 アルゴラブ(Algorab)
アラビア語で「からす」。
しし座、おとめ座、うしかい座に囲まれた空域にある淡い星が固まったあたりがかみのけ(髪の毛)座。もあもあとした星の固まりを「髪の毛」の見るのは古代からあったみたいだが、正式に「かみのけ座」と確定させたのは16世紀の天文学者チコ・ブラーエ(月面の大きなクレーターに彼の名前のものがある)
この星座には神話ではなくて史実に基づいた伝説がある。

BC3世紀、エジプトのプトレマイオス王朝のプトレマイオス3世がシリアに遠征にいくとき、王妃ベレニケが夫の無事を祈るために美の女神アフロディーデに「王に勝利を与えてくだされば、私のこの髪を捧げます」と願を掛けた。やがて、エジプト軍が勝利した報告が届くと誓いのとおり、その髪を切り神殿に捧げた。まもなく帰国した王はバッサリと髪を切った王妃を見て驚き、がっかりしたが、翌朝になると神殿にあった髪の毛がなくなっていた。

これはどういうことかと王は天文学者のコノンに聞くと、「ちょうど昨夜、新しい星の群が姿を現したのです。神が王妃の心がけと髪の毛の美しさを愛でて、星座にしたのでしょう」と答えたという。

この話は同時代の学者カリマクスが記録していて、200年後のローマの詩人カトゥルスがラテン語に訳して紹介して有名になった。

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α星 ディアデム(Diadem)
ラテン語で王冠やティアラのことを「diadema」というところから、「王妃の髪飾り」という意味だろう。語尾にラテン語特有の「a」がないところから近代になってつけられたと考えられている。