秋の代表的星座だが、広い面積をしめる割には特徴的な星の配置がなく、あまり印象に残る星座ではない。だが、「アンドロメダ座大星雲」で万人に知られている星座だ。神話によると、アンドロメダは古代エチオピア王、ケフェウスと王妃カシオペアの間に生まれた王女である。

英雄ペルセウスがメドゥーサ退治の帰りに、エチオピアの海岸の岩に鎖につながれた美女を見つけた。それがアンドロメダだった。なぜ、こんなことになったのか理由を尋ねると、母のカシオペアが「私は海の神の50人の娘の誰よりも美しい」と自慢したことに海の神ポセイドンが怒り、大津波を送った。王ケフェウスがどうすればいいのか神々に聞いたところ「海の怪獣に生け贄をささげよ」と答えたので、最愛の娘であるアンドロメダを岩につないだのだった。ペルセウスは王とかけあって、アンドロメダを助けたら結婚の許可をするという約束をもらい、海の怪物をメドゥーサの首(この首の目で見つめられると石になる)で退治(これがくじら座)した。二人はめでたく結婚し、幾人かの子供をもうけ、その子孫がヘラクレスであるという。

-------------------------------------

α星 アルフェラッツ(Alpheratz)
アラビア語の「アル・スラト・アル・ファラス」(馬のへそ)から。

β星 ミラク(Mirach)
アラビア語で「腰」。

γ星 アルマク(Almach)
アラビア語の「アル・アナク・アル・アルド」(大地の子)がなまったものと言われている。
おおぐま座とうしかい座の間にある星座。二頭の犬の姿の星座だ。近世になって設定された星座でプトレマイオス星図ではおおぐま座の一部になっていた。犬の名前は北がアステリオン、南がカラと名付けられている。

------------------------------------

りょうけん座の星

α星 コル・カロリ(Cor Caroli)
250年ほど前に名付けられた比較的新しい星名で、ラテン語で「チャールズの心臓」 という意味。このチャールズはチャールズ2世(在位1660-1685)のことだという。 父チャールズ1世は清教徒革命で殺され、ヨーロッパを転々としていたのだが、 再びイギリスが王制に戻ったときに彼が即位することとなった。 英国は海上の覇権を握るために航海術の進歩をさらにすすめ、 恒星図を作るために王立グリニッジ天文台を作った。 第二代天文台台長であるハレー(ハレー彗星の!)は、 王の業績を記念してこの星に名付けたのだという。 ただし、他にも異説がありはっきりとはしていない。

β星 カラ(Chara)
ギリシャ語で「かわいい者」。
こぐま座のまわりをぐるりと取り巻いているのがこのりゅう座。プトレマイオス48星座にも入っている古い星座で古代から、この点々と続く星の列が竜のように見えたのだろう。神話ではヘラクレスの12の冒険の11番目、楽園の中で美しい声を持っている三人姉妹、ヘスペリデスが守っている「金のりんご」を取りに行かされたとき、そのりんごの木の下で番をしていた竜だということになっている。頭が100あり、決して全部が眠ることがないと言われていた。

ヘラクレスは楽園の場所がわからなかったので、三人姉妹の父親で天を永久に支える役目を負っているアトラスのところへ行き、かわりに支えてやるからりんごを取ってきてくれと頼んだ。アトラスは喜んで引き受けりんごを取ってきてくれた。しかも、このりんごをエウリステウス(冒険を命じた王)のところへ持っていってやるからそのまま天を支えてもらいたいと言い出した。ヘラクレスは「肩が痛くてしょうがないので、肩にクッションを当てるだけの間、変わってもらえないか」とダマして、金のりんごを入手したという。

----------------------------------------------

りゅう座の星

α星 トゥバン(Thuban)
アラビア語で竜のこと。りゅうの尾にある3等星だが、歳差運動による計算によると、 この星はBC2790年を中心とする前後数百年の間、北極星となっていた。 しかも、そのころは2等星の輝きであったと言われている。

β星 ラスタバン(Rastaban)
アラビア語「アル・ラス・アル・トゥバン」(蛇または竜の頭)が訛ったもの。

γ星 エルタニン(Eltanin)br>
アラビア語で「アル・ラス・アル・ティニン」(竜の頭)が訛ったもの。

δ星 ノドゥス・セクンドゥス(Nodus Secundus)
ラテン語で「二番目の結び目」という意味で、竜のとぐろの二つ目という意味。

ζ星 ノドゥス・プリムス(Nodus Primus)
ラテン語で「一番目の結び目」。

ι星 エダシク(Edasich)
アラビア語の「アル・ディハ」(牡のハイエナ)が訛ったものという。 この星を放射点として毎年1月4日を中日とした数日、「りゅう座流星群」が見られる。

λ星 ギアンサル(Giansal)
アラビア語の「ジョザル」(ふたご)が訛ったものと言われている。 おそらくこの星が見かけの二重星であるからだろうという。

υ星 クマ(Kuma)
由来不詳。

ξ星 グルミウム(Grumium)
ギリシャ語の「ゲネイオン」(下顎)が訛ったもので、竜の下顎にあたるところから。