守人シリーズの後半6冊をamazonで日本から買って読んでいて忙しかったのでブログに書き込む暇がありませんでした。

先週、ローカル新聞の記事で驚かされました。

Gutting America's military is no way to keep the peace, 01/28/12 8:05 PM, http://washingtonexaminer.com/opinion/editorials/2012/01/gutting-americas-military-no-way-keep-peace/2143351#ixzz1lMuyB3aB

あまりに根拠のないいい加減な記事だと感じたので、読者の投稿かと思ったら、社説の記事でした。1965年には軍事予算は総予算の7.4%で社会保険(年金、医療保険)予算は2.5%だった;今は軍事費が5%で社会保険費が10%;アメリカの敵は軍事費減少でアメリカが世界中に軍事力を及ぼすことができなくなるloses its ability to project forces around the world)のを見、アメリカが世界中くまなくその責務を果たすことができなくなることにすぐに気づくだろう( they will quickly realize that the United States will not be able to cover its responsibilities worldwide.)。と、オバマ政権を批判しています。

まず、人口は増えているんだから年金や医療によりお金がかかるようになるのは自然なことなのに対し、軍は人口に比例して大きくなるわけではないので単純に比べるのはおかしいと思います。また、総予算比で語っていますが、たぶん軍事費は額としては決して減ってはいなくてむしろ増えているんだと思います。また、アメリカが豊かになってより多くの人が長生きして年金をしっかりもらい、医療保険に入れることは喜ばしいではありませんか。どうして軍事費の方が上でなければならないのでしょう。最後に、アメリカが世界を軍事力でコントロールすることをアメリカ人自身はもとよりよその国の人は望んでいるんでしょうか。(酷い抑圧の行われている国に介入することは良いことだと思いますが。)

もっとまともな記事を書いて欲しい。

アメリカでは今日はエアロスミスのスティーブン・タイラーのニュースが結構話題を集めていました。でも日本では全然ニュースじゃないんですね!


フットボールの大事な試合の前に有名な歌手がアメリカ国歌を歌うのですが、今回はタイラーでした。有名歌手は一般に素直に歌わないので問題を起こすことが多い(アレンジしすぎ、歌詞を間違える、など)のですが、今回タイラーはメディアの記事では随分たたかれていました。歌ったんじゃなくて叫んだだけだ!とか。アメリカンアイドルのジャッジをしている時はジャッジとして人のこと批判するくせにオマエの歌は何なんだ!ということなのでしょう。


私もビデオを見てみたのですが、どこが悪いのか全然わかりませんでした。皆さんも見てみてください。むしろ、他の歌手より素直に歌っていて好感がもてたくらいです。この人ってこういう声でこういう歌い方する人でしょ、そりゃ国家を上手に歌えるタイプじゃないけど、何が悪いの?って感じです。


私と同じ考えの人は多いようで、今日の昼の時点でHaffington Postではタイラーはタイラーらしく歌っただけ、エアロスミスの伴奏がなければあんな風に聞こえることはわかりきったこと、63歳にしてはエライ、何で今更悪口

言うの?それが嫌なら頼まなければ良かっただけの話だろう!というコメントが総計軽く1万を超えていました、10対1くらいでタイラー擁護のコメントが多かったです。こんなにメディアの論調と読者(私も含む)の感覚が離れることも珍しいです。



それにしてもアメリカでは国歌は大事なものです。日本とは違います。

結婚式の時ご祝儀が2万円だったから縁を切るとか電車でベビーカーをたためとかいうのも驚きなのですが、定期的に話題になるので、日本ではこういう人が結構いるということで慣れました。




しかし、駐車場で車のミラーをたたみますかという質問で、地域差はあるにせよたたむのが普通、たたまない人がおかしいというような流れになっていた時には驚きを超えました。DC近辺では見たことありませんね。たためない車もあるし、たためてもそれを知らない人もいるんじゃないでしょうか。




回転すしのお皿を会計のとき色別に並べますかという質問にもよくそんなこと考えるものだと思いました。私は並べますと誇らしげに回答する人の多いこと!




良くも悪くも、日本は他人を意識して比べる社会ですよね。