チーフトレーナーに即スパーをさせられました。
ぼくは10代の頃に眼の怪我をした際、お医者さんからは くれぐれも
ボクシングはやらないように
と釘を刺されており
スパーをしているときは殴られる事が怖く、当時は亀のように自分の顔を守っていました。
練習生時代、基本ジムのスパーリングはいつも
格上で階級が上のプロ選手に相手をしてもらっていましたが、
なかなか芽のでない僕に、トレーナーはしびれがキレたのか
ある日突然、同期で僕より5つ歳下の
ヤンキーとスパーリング
をさせました。
入門してまもなく、ガードも教えてもらっていない状態の二人の練習生なのですが、
この二人のスパーリングが後に、ジム内の選手が手を止めて
二人のスパーリングを見守る
名物スパーリング
となっていきました。
ほんと、ただの どつきあい ですから(笑)
意地と意地とのぶつかり合い。
毎度 毎度 白熱し、お金の取れるスパーリングを
週5は続けてやっていました。
お互い未来のパンチドランカー確定です。
このスパーリングがきっかけで彼とは仲良くなり、引退後も付き合いは続いています。
お互い進む道は変わっても、この関係はいつまでも変わらない。
つづく。