二人のヤンキー 過去⑥ | 雪に耐えて梅花麗し

雪に耐えて梅花麗し

素直な気持ち

当時、ジムに入門してから1週間くらいして
チーフトレーナーに即スパーをさせられました。

ぼくは10代の頃に眼の怪我をした際、お医者さんからは くれぐれも

ボクシングはやらないように

と釘を刺されており

スパーをしているときは殴られる事が怖く、当時は亀のように自分の顔を守っていました。


練習生時代、基本ジムのスパーリングはいつも
格上で階級が上のプロ選手に相手をしてもらっていましたが、

なかなか芽のでない僕に、トレーナーはしびれがキレたのか

ある日突然、同期で僕より5つ歳下の

ヤンキーとスパーリング

をさせました。


入門してまもなく、ガードも教えてもらっていない状態の二人の練習生なのですが、

この二人のスパーリングが後に、ジム内の選手が手を止めて

二人のスパーリングを見守る

名物スパーリング

となっていきました。


ほんと、ただの どつきあい ですから(笑)

意地と意地とのぶつかり合い。

毎度 毎度 白熱し、お金の取れるスパーリングを
週5は続けてやっていました。

お互い未来のパンチドランカー確定です。

このスパーリングがきっかけで彼とは仲良くなり、引退後も付き合いは続いています。

お互い進む道は変わっても、この関係はいつまでも変わらない。






つづく。