スーツを着て忙しそうに歩く会社員
友達と談笑しながら楽しそうに歩く若者たち
お洒落に着飾って優雅に歩くご婦人
手をつなぎながら幸せそうに歩く恋人たち
改札を出てすぐ目に入る
ビルの壁にもたれて立っている僕の目の前を
たくさんの人たちが別々の方向へ通り過ぎていく
僕には根拠の無い自信があった
どれだけ大勢の人が通ろうとも
その中から瞬時に君を見つけ出す自信が
ただ
どれだけ大勢の人が通り過ぎようとも
そこに君の姿は見当たらない
当然、見当たるはずはない
それでも僕は
起こるはずの無い偶然をかすかに願いながら
行き交う人々の中に視線を送り続ける
もう、君を見逃したくない