ゴールデンコンビ初のオリジナル作品 | デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

福岡県福岡市博多区中洲に在るbar Day-Breakの店主「おかも」が
お気に入りの酒、音楽、映画、たまに日常の出来事なんかを紹介していきます

ふりむけば愛 ふりむけば愛('78)


石黒杏子(山口百恵)は、変化に乏しい毎日を送るピアノ調律師だった
もっと自由な新しい女に生まれ変わるために、サンフランシスコにやってきた杏子は、そこで田丸哲夫(三浦友和)に出逢った


再会を約束して別れるふたりだったが、当日哲也は現れず、代わりにやってきたのは友人の松下(名倉良)だった
自分の浮かれ気分が滑稽に思えてならなかった彼女は、松下には自殺するためにサンフランシスコに来たのだと嘘をついて早々と別れた


その夜ひとりホテルにいると、哲夫が自殺を思いとどまらせようと飛んできた
哲夫の優しさに杏子の心も和んだ
杏子を元気づけるために開いたパーティーの晩、ふたりは結ばれる
帰国が迫った彼女は、哲夫に結婚を申し込むのだった
しかし放浪の身の彼は、彼女に嘘をつくしかなかった


東京での再会を約束して日本に戻る杏子
しかし、約束の日哲夫は現れなかった
絶望に包まれた毎日を送っていた彼女は、或る日交通事故にあう
運転していたのは、青年実業家の大河内修(森次晃嗣)だった


修は杏子を見舞ううちにいつしか魅かれ、結婚を申し込むのだった
しかし、修の申し出を受ける前に哲夫の気持を確めておきたかった杏子は再びサンフランシスコに渡ったのだが、彼女が見たのは自分の部屋でヒッピー娘といる哲夫だった
ひきとめる哲夫の言葉に耳も貸さず部屋を出た杏子は修と結婚しようと決心した


彼女を追って東京にやってきた哲夫に、杏子の態度は冷たかった
杏子はせつない愛の願いを無残にも踏みにじった哲夫を許せなかった
しかし哲夫は、ハネムーンに出かけた杏子を追って、再びサンフランシスコに飛んだ
ヒッピーの溜り場に迷い込んだ修と杏子のふたり、哲夫の歌が聞こえる
杏子の胸は騒いだ…


脚本は「ダブル・クラッチ」のジェームス三木、監督は「瞳の中の訪問者」の大林宣彦


結婚相手はウルトラセブン…
どうも!福岡市博多区中洲に在る
bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


百恵、友和コンビ初のオリジナル作品で、サンフランシスコの青空をバックに、傷つきながらも見失った愛を探し求める若いふたりの物語です


内容的にはダスティン・ホフマンの『卒業』に近い感じですが
カメラワークやカット割りがいかにも大林監督といった感じで、懐かしかったです
三浦友和が歌う、小椋佳作詞作曲の主題歌も良い感じでした(^_^)


★★★(5つが最高)


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