今年最初のモルトセミナー | デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

福岡県福岡市博多区中洲に在るbar Day-Breakの店主「おかも」が
お気に入りの酒、音楽、映画、たまに日常の出来事なんかを紹介していきます

2月26日(金)「2010年トマーティン モルトセミナー」@ソラリア西鉄ホテル


あっという間にもう3月ですね~

どうも!福岡市南区 bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


雨がしとしと降る中、今年最初のセミナーに参加してきました
まずはトマーティン蒸留所のセールス・ディレクター、スティーブン・ブレムナー氏より
蒸留所の歴史や酒造りへのこだわり等の説明がありました



デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』-トマーティン1


トマーティン蒸留所はスコットランド、ハイランド地方に1897年設立され
1906年、1984年と2度の倒産にあったものの
現在は12基のポットスチルを使い、100%アルコール換算で年間200万リットルの生産量があるそうです
ちなみに『トマーティン』とはゲール語で『ネズの木の茂る丘』を意味するそうです
従業員も何十年も勤めている方も多く、なんと従業員の95%が敷地内の社宅に住んでいるそうです


仕込み水は『オルタ・ナ・フリス(自由の小川)』と呼ばれる、村を流れる小川の水(硬度22の軟水)を使用し
樽に関しても、蒸留所には現在2名の樽職人が居て、バーボン樽、新しいオーク樽、シェリー樽を使用しているそうです


続いてマスター・ディスティラーのダグラス・キャンベル氏による比較試飲です
今回は下記6アイテムでした


デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』-トマーティン2


①TOMATIN NEW MAKE SPIRIT(70%)トマーティン原酒
今年2月に蒸留されたばかりの原酒です
もちろん色は無色透明で、通常はこの原酒を63.5%まで加水して樽詰めするそうです
香りはバニラや若草のような香りで、味は加水するとほんのり甘く感じました


②TOMATIN 12Y(43%) トマーティン12年
ファーストフィルのバーボン樽、リフィルのアメリカン・オーク樽、シェリー樽でそれぞれ
最低12年以上熟成させたたものをヴァッティングし、その後シェリー樽で約6ヶ月後熟させたものです
色はシェリー樽由来の琥珀色で、香りはフルーティー
口に含むと洋梨、りんご、バニラのような味わいで、余韻が残ります


③TOMATIN 15Y(43%) トマーティン15年
昨年10月に日本で発売されたリフィルのアメリカン・オーク樽熟成の商品で
色はシェリー樽を使用してない分12年より薄い色です
香りは柑橘系で口に含むと甘く、アプリコットや蜂蜜の味わいです


④TOMATIN 18Y(46%) トマーティン18年
リフィルのアメリカン・オーク樽で18年以上熟成させたものをヴァッティングして
その後オロロソのシェリー樽で2年半後熟させているので、色は少し濃い目です
香りはシェリー、シナモン、メープルシロップのようにほんのり甘く
口に含むと蜂蜜やチョコレートの味がします
ノンチル(冷却濾過をしていない)なのでアルコールは46%と他のものより少し高めです


⑤TOMATIN 25Y(43%) トマーティン25年
'05年発売のリフィルのアメリカン・オーク樽で25年以上熟成させたものです
シェリー樽を使用してない分、15年同様色は少し薄めです
香りはスパイシーで、僅かにピート香がします
味はチョコレートやバニラを感じさせる味わいです

⑥TOMATIN Peated First Fill Bourbon Casks(60.3%)
トマーティン・ピーテッド・ファースト・フィル・バーボン・カスク

トマーティンは基本的にノンピートなのですが
'05年よりライトリー・ピーテッドの仕込みも始め、今年の5月下旬に日本発売予定のアイテムです
香りはピートの香りがして、味は僅かにスモーキーさを感じます
アルコール度数が60.3%にもかかわらず、フィニッシュは甘味を感じました

今回も堪能させていただきました(^_^)


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