70年代初頭、激動のインドシナ半島を駆けめぐった佐賀県武雄市出身の戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の伝記作です
物語では、子供たちとの交歓、べトナム美人との淡い恋、日本への一時帰国時における姉の結婚や、
カンボジアでの親友の披露宴といった、ごく平穏な風景の描写がされているのと同時に
戦争の悲惨さもしっかりと描写されてます
彼は最後にはカンボジア大量虐殺を引き起こしたポル・ポト率いる共産党勢力『クメール・ルージュ』
支配下の遺跡、アンコールワットの撮影に向かったまま帰らぬ人となったそうです
主演の浅野忠信は彼が行方を絶ったまさにその日に生まれ、制作時の年齢が享年と同じという何とも因縁めいたものが…
彼の撮った写真をちゃんと観てみたいと思った作品でした
★★★★(5つが最高)
