逆鱗弾の世界を考える | ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

できるかな?…じゃなくて、やるんだよね?
STGの攻略?…いやいや、ただの備忘録だよ。

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コロナによる自粛が無くなったからなのか、単にワシの興味が向いているせいなのか、はたまたそういうムーブメントが起きているからなのかは分からないが、年末にかけて、ゲーム関係のイベントが色々目に付く様な気がする。
ゲーム自体も楽しいが、ゲームのある生活が楽しい。
実に良い事です。


さて、逆鱗弾に行きましょう。
最初に逆鱗弾の仕様について軽く触れておく事にする。



このゲームの操作は、一般的なシューティングゲームのそれに習っており…。
Aボタンでショットで、空中と地上のいずれにも攻撃が出来る。
Bボタンがボムで、発射した瞬間に無敵になって弾消しが行われ、画面全体にダメージを与える。
ショットはアイテムを取得する事で5段階にパワーアップする。
2種類のショットがあり、アイテムを取得する事で切り替える事が出来る。



上のスクリーンショットで、弾丸のようなものがショットのパワーアップアイテムで、「C」と書かれたものがショット切替え用のアイテム。

また、サブウェポンをアイテムで装着する事が出来る。
サブウェポン用アイテムは時間により「H」→「N」→「M」の順に3種類の表示に切り替わるので、タイミングを合わせてウェポンを選択する。



緑色の「H」はホーミング。
レイフォースのロックオンレーザーの様なレーザーを2本発射する。




ピンク色の「N」はナパーム。
達人王の様なナパーム弾を斜め前2方向に発射する。



水色の「M」はミサイル。
バツグン(BATSUGUN)の様なミサイルを前方に発射する。



これらのアイテムは所々に登場するアイテムキャリアを破壊する事で入手できる。
出現するアイテムの種類は場所によって決まっているが、アイテムよっては1個も出ない面もあれば、続けて2個出て来たする面もあり、ショットやサブウェポンを戦略的に切り替える事が出来るかというと、ちょっと微妙かもしれない。

こんな感じかな。
では、ゲームスタート!

…と言いたい所だが…。
このゲームの売りというか特徴は、その独自の世界観にあると思うので、触れないわけにはいくまい…。


まずはこのゲームのストーリーから…。



舞台は西暦3185年。
「新型時間跳躍エンジン」を研究中の人類の前に、究極のハイブリッド生命体「ギアンディガス」が突如現れ、研究施設ごとそのエンジンを取り込み、無差別殺戮を開始した。
正体不明のこの存在は、更には時空を超えて人類3000年の文明を破壊し始めた。
そんな中、志は異なるが目的を同じくする6機の戦闘機がギアンディガスに向けて飛び立った。

このゲームはギアンディガスを追ってタイムトラベルを繰り返し、そして倒すのが目的である。
なかなか壮大なストーリーであるが、おそらく想像している様な感じとはちょっと違うと思う。

…というのも6機の戦闘機に搭乗するキャラクターが、いずれも濃い設定で、珍妙な世界観を醸し出しているからだ。
まるで…ふざけているのでは無いかと思われる様な面々が揃っているのだが…。
それらキャラクターに関して、ワシなりの解釈も含め、少し書いてみようと思う。

バツグン(BATSUGUN)のスタッフが参加しているからか、同じようなフォーマットを踏襲しており、自機にはショットが異なる3種類のTYPEが用意されていて、更にはTYPE毎に1プレイ側と2プレイ側でキャラクターが設定されている。


【TYPE-A】



1P側:日雀 北斗(ひがら ほくと)
ギアンディガスは今回の事件の10年前に、宇宙旅客機を襲撃しており、それは旅客機の名前を取って「サジタリウス失踪事件」と呼ばれていた。
その時の生き残りがこの少年である。
両親を殺され、復讐を誓う主人公。

2P側:グローサー・フェデル
軍の上層部に高額で雇われた傭兵で、奪われた新型エンジンの奪取と証拠隠滅が任務。
濃いメンツの中で最もワシの目を引いたのが、実はこのキャラである。



オープニングの絵を見る限り…これは、金髪にした 寺尾 聰 なんじゃないか?
バツグン(BATSUGUN)の 浜省(浜田 省吾)に対して、逆鱗弾では 寺尾 聰 とは渋すぎる。
過去に遡って、西部警察から連れて来た可能性も否めない。

機体:未来型戦闘機
パワーアップする毎に広がるワイドショットを撃つ。
アイテムによる切替えで、達人(TATSUJIN)の様なサンダーレーザーとなる。

【TYPE-B】



1P側:アン・クトス
空想癖がある少女らしいが、ゲーム進行には関係は無い。
他の世界から連れ去られて来たらしく、元の場所に戻る為に出撃する。
このキャラクターは…モンゴメリの作品である某・赤毛の少女を意識しているのかと思ったら、もろにアンという名前だったりする辺りは確信犯である。
おおよそ戦闘機などが操縦できる様には見えない文学少女の様に見える。

だが、この世界は西暦3185年である事をお忘れでは無いだろうか…。
今から1000年以上も未来においては、これが正規なパイロットの姿かもしれないし、もっと先の未来から来た優秀な戦闘機乗りの可能性もある。
戦闘機にAIが搭載されていれば、余裕で自動操縦という事も大いにあり得る。

2P側:シャリオ・ヴィッセン
ギアンディガスに奪われた新型時間跳躍エンジンの開発者を姉に持つ。
エンジンを破壊して欲しいという姉の遺言の為に戦う、もう1人の主人公。
何やら猫のような生き物を連れているが、遺伝子操作で生まれたペットなのかロボットなのか、はたまた外部メモリーやエネルギー増殖炉、もしくは最終兵器の類かもしれない。

機体:ヘリコプター
前方集中ショットで、パワーアップする毎にオプションのヘリが付く。
アイテムによる切替えで、虫姫さまのカブタンの様に、オプションが自機の横に固定されるFormation、または自機を追尾するTraceとなる。
見た目はヘリだが宇宙空間も飛べるので、レトロ感を醸し出した未来の最新兵器と思われる。

【TYPE-C】



1P側:ディッツア・セイビス
1950年代のアメリカのロック歌手エルビス・プレスリーに心酔する人。
ギアンディガスが過去でエルビスを殺した犯人だと疑い戦いに出る。
無茶苦茶な理由の様に感じるかもしれないが、ワシ的には…実はそうでも無い気がする。

哲学者、ショーペンハウアーはこう言った。
「人間の幸福の二つの敵は苦痛と退屈である」
衣食住が保証され医療が発達し、生きて行く上での苦労や苦痛が無くなった未来において、人類は退屈という問題に直面していた。
その問題を解決するのは娯楽であり、人類は音楽にその活路を見出したのではないだろうか。
ところが、その音楽さえ人類は楽しめなくなり始めていたとしたら…それは生きる糧を失ったに等しい。
若くして亡くなったエルビスの後世の音楽への影響は絶大で、存命期間がもう少し長ければ、西暦3185年における音楽がこれ程退屈なものにはなっていなかった…つまり退屈という苦痛を味わう事は無かったという大胆な学説が発表されていたとしたら、どうだろう…。
エルビスの死を防ぐ事は、即ち未来の人類を救う事となる。

2P側:マヨル&ウルサ
妹のウルサは兄のマヨルと居る時にだけ予知能力がある超能力者らしいが、ゲーム進行には関係は無い。
耳が尖っていてエルフっぽいが、西暦3185年に、このような進化をしている人類がいても不思議では無い。
または、こういう耳にするのが流行なのかもしれない。

1990年代にはガングロ・山姥(やまんば)メイクと呼ばれる、おおよそ化け物の様なメイクが流行した事がある。
それは、真っ黒な顔に真っ白なアイシャドウ、更には巨大なツケ睫毛とタラコの様な口紅という…驚愕のメイクであった。
他にも、ワシが子供の頃の1980年代は、ガチャガチャで宇宙人の耳というプラスチックの玩具が流行った事もある。
それらに比べれば、この耳などはサブカルチャーとして驚く程の事でも無い。
むしろ、それよりも彼らの戦う理由が恐ろしい。
ギアンディガスに花畑を荒らされた事にブチキレて、彼らは戦闘機を借り出して討伐に出るのである。
未来の人間はかなりキレ易くなっている事の方が心配である。

機体:複葉機
TYPE-Aと同様にパワーアップする毎に広がるワイドショットだが、こちらの方が上位互換となっている。
アイテムによる切替えで、2本の炎が螺旋を描いて前方に飛ぶフレイムショットとなる。
見た目は複葉機だが宇宙空間も飛べるので、レトロ感を醸し出した未来の最新兵器と思われる。

…という訳で、悪ふざけの様に見えるキャラクター設定だが、未来というキーワードを以ってすれば、だいたいの説明が付く。
むしろ…この様な多義に渡る考察が出来る余地が残されているというか、良い意味で違和感を感じる様に設定が行われてるような気さえして来る。

ただ、どうしても説明が出来ないのが…。
未知の敵と対峙する為の貴重な戦力を、何故この6人に割り振ったのかという事である…。
これが思いつかない…。
やはり、ちょっと考え過ぎなのか…。


まあいいや…。
そろそろ、始めます。



今回は「EGRETⅡ mini(イーグレットツーミニ)」でやります。