ゲームミュージックを楽しもうか | ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

できるかな?…じゃなくて、やるんだよね?
STGの攻略?…いやいや、ただの備忘録だよ。

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ゲームにとってBGMは切っても切り離せないものである事は、今更改めて言う話でも無い。
それらはゲームミュージックと呼ばれると思うが、所謂一般の音楽とは少し立ち位置が違うように思う。

散歩しながらそんな事を考えてたら何やら色々思い付いて来たので、いい機会だから書き留めておこうかなと思いました。


もともとワシの中でのゲームミュージックの位置付は、正直そんなに高くなかった。
音楽として評価しないとか…そういう偉そうな事では無くて、何ていうか、あくまでゲームの効果音と同じようなものの様に思っていた。



例えば、NAMCOのゼビウス(XEVIOUS)のBGMなんかは、ピロピロピロ…っていう効果音の延長の様な感じだったし…。



ディグダグ…このBGMも古い人なら脳内再生出来ると思うけど、この曲は自キャラが歩かないと流れない。
フィールド内に立ち止まっていれば、ふよふよ…みたいな効果音のみの音楽の無い時間が流れるだけだ。
もともと音楽を再生する為の基板のスペックもそこまで高くなかったから、そういうものだったというだけの話かもしれない。



KONAMIのフロッガーなんかは、某アライグマのアニメの主題歌を使っていたりして、当時子供心にカエルのゲームなのに脈絡が無いのが少し気になっていたりもした。
もしかすると…メーカーとしてもゲームを表現する為の大事な音楽という意識は薄かったのかもしれない。

前に学生の頃にマイコンでちょこちょこゲームを作っていた事を書いたけど…。
プログラム言語のBASICは非常に実行速度が遅く、BGMなんぞ付けようものならその実行速度を犠牲にしなければならなかった。
だから…余裕があったらBGMを付けたいけど、せいぜいゲームスタート時やクリア時のものは良いとしても、ゲーム中に曲を流し続けるような事は無理してやろうとはしなかった。


ゲーム音楽というジャンルが確立されて来つつあったのは、FM音源というものが出て来た頃なんじゃないかなと思う。
ワシが中学か高校の頃だったと思うけど。

ゲームセンターのゲームは家庭用のゲーム機やマイコンのそれとはスペックが違ったので、家庭で遊べるゲームはどうしてもゲームセンターのものより内容的に劣ったものであった。
ゲームセンターのそれは、描画能力や演算速度等が家庭用のものより遥かに高品質だった。
それが…ゲームミュージックだけは家庭でも同じものが楽しめるようになって来たのだ。
音楽を鳴らすための基板だけは、ゲーセンと同じFM音源を搭載するマイコンが登場したからである。

FM音源が登場すると、ワシが良く読んでいたマイコンのプログラム雑誌なんかに、ゲームのプログラム以外に音楽を鳴らす為だけのプログラムが掲載されるようになって来た。



ドラゴンスピリットの何面の曲とかそういうのが、楽譜とともに掲載されていたりした。
ただ、当時のゲームセンターに有り勝ちなんだけど、音楽があまり聴こえない筐体が多かったんだよね。
ゲームしている時にBGMが聴こえてこない筐体も多くって、ドラスピなんかも確か8面くらいは行けた事があったけどBGMは殆ど知らない。
だからその曲をマイコンで打ち込んで聞きたいとか、あまり思わなかった。
多分ゲームミュージックが好きな人は、そういう環境で凄く楽しめたと思うけど、ワシはそこまでの関心は無かった…。

それはそうと…8面って最終面の1個手前やんけ…。
ちょっとドラスピ練習しようかな。


まあ、そんな訳でゲームミュージックを単品で聴くという事は無かった訳だが、例外的に音楽が良くて気に入っている作品が2つあった。



1つはスペースハリアー。
これは曲自体が凄くカッコよかった。



同じように聴いていたのは、グラディウスⅡ。
これも相当カッコよくて…。
これらの2作品に関しては友達からミュージックテープを借りてダビングして、よく聴いていた。
これらが良曲が揃っているゲームという事に異論は無いと思う。


そしてその頃だったと思うけど、各ゲームメーカーもゲームミュージックを推してくる動きがあったのか、メーカー専属のゲームミュージック演奏のバンドの様なものが登場してきた。
TAITOのZUNTATA、KONAMIのコナミ矩形波倶楽部、CAPCOMのアルフ・ライラ・ワ・ライラとか、そういう名前を憶えている。
ただ語れる程、詳しくは無いんだけど…。
(ZUNTATAは最近、ちょっと詳しくなって来たかな)

更にそれと同じ時期だったかどうか分からないが、ゲームミュージックの作曲者の名前もクローズアップされて来たように思う。
これまでスタッフロールに出るか出ないかの扱いだったけど、このゲームは誰々作曲…みたいな宣伝になるようになったりとかね。

微妙な勘違いがあるかもしれんが、正確な経緯はともかく、ゲームを構成し盛り上げる為のゲームミュージックの立ち位置というものは時代の流れと共に重要なものになって来た様に思う。
日本で開かれたオリンピックの選手入場でゲームミュージックが流れたのには賛否両論あったかもしれないけど、ワシ的には良いと感じた。


ただ、お恥ずかしながら…ワシがゲームミュージックが良いと思って意識して聴くようになったのは、アラフィフになってシューティングをやる様になってからだ。
自分がプレイしていたゲームの中にも良曲は沢山あった。
ゲームセンターから足が遠のく前からもそういうものは耳にしていた。



ラストリゾートのStage1のBGMなんかは滅茶滅茶カッコいいし…。



餓狼伝説スペシャルのギースステージの曲なんかも然り…。

ゲームミュージックはただの曲として聴くだけでも楽しめるんだけど、それが流れるシーンを思い浮かべるとより深みが増す。
なのでミュージックが好きであれば、その作品をプレイする事を強くお勧めする。
…とそこまでは、その当時から、ワシも常々思っていたのだけど…。


それに加えて、最近知ったのは、プレイ体験と照らし合わせて聴く事が出来るようになると、これが更にぐっと深みが増すという事なのである。
そこにはワシ的には1コインクリアというのが、ノルマとして立ちはだかってしまうんだが…。
クリアしなさいと強要する訳ではないんだけど、そういう時の心のドキドキ、緊張感とか達成感…諸々の感情的なものがゲームのシーンと合わさって、ゲームミュージックとリンクすると、その曲に対する捉え方がぐっと変わるのだ。

例ばワシの場合…。



虫姫さま(オリジナル)のStage5のBGM。
いよいよ最終決戦に向かう中、ますます敵の攻撃が激しくなって来るここは胸アツ、アドレナリンが大量に流れて来る。



レイフォースのエンディングテーマ。
ただ聴くだけなら何か讃美歌のようだなと思ってたけど、クリアをやり切った今聴くと毎回泣きそうになる。


こういう聴き方をすると、再びその曲を聴いただけで、そのシーンのみならず感情的なものが蘇り心が震える。
この感情的なリンク…フラッシュバックが、よりその世界を広げてくれる。

これはシューティングゲームやアクションゲーム等の1コインクリアに限った事では無いと思っていて、ロールプレイングゲームで苦労してクリアしたとか、そういうのも同様だと思う。
あの曲いいですよね…って会話した時に、その人はそのゲームをクリアしていたりすると、ワシとは絶対聴こえ方が違うだろうから、その領域を体験してみたい気になったりする。
良い音響で聴きたいから、家で出来るゲームでもゲームセンターの筐体でプレイしたくなったりする。

ゲームミュージックの楽しみ方、そして楽しむ為の行動が広がる…。


そういう事を知っている人は沢山居ると思うが、この年齢で遅ればせながら…ワンランク上のゲームミュージックの楽しみ方みたいなものを知る事が出来て良かったなと…そう感じた次第だ。
これからもそういう風にゲームと共にゲームミュージックを楽しんでいきたいと思うのだ。
まだまだ先は長い。

ゲームミュージックを聴くなら、それ位してから聴きなさいとかと、言っている訳じゃないんだけどね。
そういう世界もあるんだよ~位のトーンで聴いておいてください。


…とまあ、こんな事を考えながら、昨日は晩飯の唐揚げを買いに行ったのですよ、えぇ…。