誰得?な経緯(いきさつ) その2 | ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

できるかな?…じゃなくて、やるんだよね?
STGの攻略?…いやいや、ただの備忘録だよ。

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一昨年の夏に甥っ子とストリートファイターVを遊んだ件の続きです…。


あれから半年くらい経って一昨年(2020年)の年末に再びその甥っ子と対戦する機会ができた。
我が家に妹と2人の甥っ子達が遊びに来た。
甥っ子達の主要な目的はうちの娘と遊ぶ事なんだけど、下の甥っ子の方はワシとの対戦も楽しみにしていた。

甥っ子は自分が操れるキャラクター…所謂持ちキャラを増やしていた。
ワシの方も、YouTubeを観て戦い方を参考にしたり、必殺技表を紙に印刷して覚えるくらいの準備をした。

久し振りにまた良い勝負が出来るとワクワクしながら…この時を迎えた。



数か月ぶりの対戦がどうなったかというと…。



 

ワシの結果は10戦して1勝9敗だった。
惨敗である…。

甥っ子は攻撃の時の連続技が上手かった。

連続技というのはアレですよ…。
1発技が入って相手がのけ反っている間にタイミングよくレバーやボタンを操作して次の攻撃を入れる事。
そうやって複数の技を連続で入れて、要は1度に入れられるだけの攻撃を入れる事である。
但し技を出すタイミングが大事で、技と技の間が短くても長くても駄目…。
間が短いと思った通りに技が出ないし、長いと相手が途中でガードできてしまう。
やみくもにレバーとボタンをガチャガチャバシバシしても連続技は出ない。
連続技を出すにはそれなりに操作を練習する必要がある。

それらの連続技はYouTubeなんかでよく見る奴だったが、まさかそんな事をして来るとは思っていなかった。

そういえば甥っ子のストリートファイターⅤの遊び方は少し変わっていた…。
コンピューター相手に戦って行く…所謂CPU戦を殆ど遊ばないのだ。
何をしているかというと、ひたすらプラクティスモード…所謂練習モードで連続技の練習をしているのだ。
YouTubeを観て研究しながら動かない相手を殴って遊んでいた。
対戦の為に練習しているのでは無く、純粋に技が繋がってコンボ数(手数)がたくさん出るのが楽しい様子だった。
お気に入りのアーケードコントローラー…所謂アケコンを持っていたが、そのレバーはガタガタになっていた。

格闘ゲームで対戦して遊んで、そして負け越した…たったそれだけの事だった。
だがワシはこの時、思いの外かなり凹んだ…。

それを見ていたカミさんや娘は細かい事情を理解するはずもないので、
「ええオッサンが小学生に負けて情けない〜」
と冗談半分にからかってくるのが、これがまた屈辱であった…。

ワシが主に使用していたキャラクターはケン…。
甥っ子が前回はバイソン、今回はユリアンとギル…。
もしかすると前回はキャラクターの組み合わせがたまたま良くて接戦になっただけで、今回の結果が本来の姿なのかもしれない…。
連続技の練習を積んで備えている相手(本人は遊んでいるつもりだが)に攻撃の手数…つまり火力が適わないのは分かるが、キャラクターの動かし方とかには一日の長があるのではないかと思っていたのだが…。
半世紀生きてきたオッさんが…まさか8歳ごときに、しかもこうも簡単にねじ伏せられるとはショックだった…。

勝負にならないツマらない相手…と甥っ子に思われているかもしれないな…。


この負け戦の精神的ダメージは暫く尾を引いた。
そして、今でさえ幼い子供に適わないのに…何もしなければここから老いさらばえるだけじゃないか、普段から練習していないとゲームが出来る爺になんてなれんぞ…と危機感を感じるようになった。

それと同時にこれまでのゲームとの向き合い方についても考るようになった。
物心付いた時からゲームに慣れ親しんでおり、それは良い思い出となりつつあった。
でも、これまで果たして本当にゲームに真摯に向き合って来ていたのか?
小童にいとも簡単にアイデンティティを破壊されてしまった、そんな気さえした…。


ストリートファイターVで強くなればそんな思いも無くなるのかもしれない。
だが、その為にはキャラクターを思い通りに動かせて、その上で連続技が出せて、更には沢山のキャラクターに対しての戦い方を覚える必要がある。
つまり、かなりの練習と経験が必要になる。
甥っ子みたいな相手がすぐ近くにいれば、まだできるかもしれないけど、強くなるという漠然とした目標で続けられるとは思えない…。

ネット対戦で見ず知らずの相手とやるのも、あまり得意ではない。
何かもっと明確な目標があって頑張れるようなものは無いだろうか…。


年明け(2021年1月)くらいからコロナのせいで家に居る時間が長くなり、時々気晴らしにレトロゲーム機を引っ張り出しては、もやもやしながら遊ぶ事が多くなった。



 

そこでNEOGEO miniで餓狼 MARK OF THE WOLVESなんかをやったりしていたが、あまりしっくり来なかった。



 

ある時、メガドライブミニでシューティングゲームDARIUS(ダライアス)をやってみた。
ボスまで倒したらセーブして、GAMEOVERになったらセーブしたところからやり直して…というやり方でクリアまで進んでみた。
理論上は1コインクリアという…言わば姑息なやり方なんだけど、それでもクリアした時は嬉しくなった。
やっぱりシューティングのクリアは格別である。

シューティングゲームは面白い。
何かシューティングゲームをクリアしたい。
できればゲームセンターのシューティングゲームをコンティニュー無しでクリアしたい。

この時、そう思った。

昔から好きだったけどゲームセンターのものでクリアできたのなんて数える程しか無い。
かつてのゲームセンターでは上手い人がプレイしていると、それを見る為に後ろにギャラリーができた。
ギャラリーができると言っても、今のようにYouTubeで見るような神プレイをしているのでは無い。
当時は攻略情報を得る手段が少なかったから、他の人より先のシーンに進む事ができたり、1周クリアする事ができればギャラリーが付いた。
ワシはそんなプレイに憧れていた…。

爺さんが縁側で日向ぼっこしてると思ったら、ひねもすグラディウスをやってました…とか良いじゃないか。



何かシューティングゲームに挑戦してみよう。
そういう思いが湧きたって、何だか前向きな感じになり、次第にもやもやが引いていった。

そしてそれがプロローグに繋がるのでした…。

…以上でどうでもいい経緯終わりです。


追伸:

今年(2022年1月)届いた妹家族の年賀状に甥っ子のメッセージが書いてあった。
「おっちゃんへ またストリートファイターしようね」

 

ツマらない相手…とは思われていない様で少し安心した…。