プレ最終回をマガポケで読んでからもうすぐ1ヶ月経とうとしてますね…。
そして最終回が入稿完了したようです
感想が遅くて、最早ネタバレの心配もないのですが当ブログアニメ派の方も多く読んでらっしゃるようなのでその辺り配慮させていただいております。
さて感想なのですが…
なかなか読み直しもできず…読み返す気力が無かったと言うのが正しいのか…。ひどい地獄回でした結構132話「自由の翼」でも心がひしゃげてましたがそれ以上が用意されていたとは驚愕です
私にはもう混乱しかなかった回でした。
どう理解すれば良かったのか。1ヶ月近くたってもハッキリとはわからないです。
最終回に至るまで予想を覆す展開凄くないですか
諌山先生は読者を傷つけたいらしいですからねそれでいて最後まで読んでいて良かったと思うように終わらせたいと…この展開でそれは実現化できるのか
※ここから本誌138話のネタバレ有りの感想になっています。アニメ派の方でネタバレNGの場合は読まれる事をお勧めしません。
今回の私の気持ちは正に
俺達は…どうすれば報われるんだ?
の一言につきるんですけど
光るムカデ…巨人の本体と始祖ユミルとミカサとエレンの関係性が分かりにくいですね。
Twitterを見ていると「LOST GIRL」というスピンオフを知っているとこの展開が府に落ちるという話です。
要するにミカサが何度も人生をトライ&エラーのループの結果今の本誌の展開があるみたいなんです。
へぇ~と思ってミカサの頭痛が頻発する1巻2巻をサッと読んでみましたら、第7話(注:以後出てくる話数は原作の話数になります)「小さな刃」でミカサが意味深なセリフを言っていました。
「またこの痛みを思い出して、またここから始めなければ行けないのか」
この時の「また」は、自分の両親が殺されたこと、エレンの家族が失われたことだと私は思っていたのですが、ループと考えると、ユミルの民の「道」の中でミカサが何度も味わった同じ痛みと考えれば無茶苦茶納得するセリフだな、と。
「LOST GIRL」はOVAがYouTubeで落ちていたのをチラリと見たことがあるのですが、確かあれはエレンがアルミンと気球に乗ろうとして2人とも命を落とした話だったように記憶しています。
そうやって何度もエレンと死別して再生しまた出会う宿命を背負わされていた…?
誰に?
始祖ユミルに。
では始祖ユミルは何を望んでユミルの民を造り続け巨人を造り続けたのか?
それは「人との繋り」だと137話までは思っていましたが、これは人との繋りの最たるもの
「愛しあう」
という事を知りたかったのかと…。
そう考えるとミカサが生首エレン(しかもそのエレンの表情には安堵したような薄い微笑みが浮かんでました)に口づけした姿を見届けた始祖ユミルの表情がこれまでになく人間の少女らしかったことにとても納得はいくかなとも思います。
マガポケでこの回のネーム公開してまして、そこには「ミカサの理想」を描くようなメモがありましたが、文字通りミカサの願望だけだ捉えると頭痛のインパクトが薄れるような気がするので、ループ説結構説得力ありました。
この話はTwitterでループ説を纏めてくださっていたツイートを拝見し紐解いたことなので私の純粋な持論ではないです。このループを纏めてくださった方ありがとうございます、とこの場を借りて御礼申し上げます。相互フォローの方ではないので伝わらないかもですが、言葉にしておきます。
確かに始祖ユミルが第122話「二千年前の君から」で人間の奴隷だった頃、男女が口づけを交わす姿を羨ましそうに遠くから眺めていた事を思い出すと
「人から愛される」
事に憧れ、不死身のからだを手に入れ王の側に置かれ子を成したにも関わらず、身を呈して(不死身だけど)王を守ったのに王からはあくまで奴隷として扱われ、ついぞ
「愛情はもらえなかった」
これこそが、第137話でジークのセリフ。
「俺には理解できなくて、エレンには理解できた。だから始祖ユミルはエレンを選んだ」
つまりジークは親の一番欲しかった愛情を得られなかった為理解できず、エレンは母親のカルラにもミカサにも愛されたという事の差なのかなと。
そして、始祖ユミルはエレンを通して、大殺戮をしでかした化け物となってしまったエレンにすら変わらない愛情を持っていたミカサが、あのような形となったエレンでも変わらず愛していて、気持ちが通った姿を確認して、真の愛を知ることができて満足ということでよろしいのでしょうか?
始祖ユミル様。
って納得しかかったのですが、それで終わったら…繰り返しますが…
俺達は…どうすれば報われるんだ?
に戻るわけです。
クサヴァーさんが
「ユミルの民はあたかも始祖ユミルのからだの一部のようで、恐ろしいだろ?」
ジークとキャッチボールしている時に話していましたが、だとしたら始祖ユミルは自分のその渇望していた愛を手に入れる為に多くのいのちを生み、命終わればまた造り直す事を繰り返してきたようにも見えます。
となるとこれまで何かの夢や目的を持って必死に生き、命を終えて、ユミルの民は、生者に後を託してきた調査兵団は、始祖ユミルのただの砂人形だったように感じてしまって辛いです。
その辺り最終回で納得させてくれるんですかね…
ついさっきまで苦しみを共有し共に戦ってきた仲間が、光るムカデのガスで巨人化って…。
何だよぉぉ、またかよぉぉ、もおぉぉ~
3回目ですよ、この気持ち
しかも回数を踏むごとにきつい。
1回目
リヴァイの部下が森で巨人化
2回目
ピクシス司令やナイル達の巨人化
そして今回3回目
ジャン、コニー、ガビとガビの家族、ライナーの母親カリナママン、ピークやアニの父親…
あのタイミングで無垢の巨人化って…
ライナーなんてお母さんと話もできないし、カリナママンは自分がやってしまった過ちを息子に詫びる時間すら与えて貰えない。
ジャンもコニーも島に母親が…。
巨人化したままのコニーのお母さんの様子を誰が見に行けばいいんですか?
ジャンの母ちゃん待ってるはずですよ…。
ファルコはライナーとの約束を守れなかったです。
アニはようやく目の前で父親と再会できたのに気持ちも伝えられず包容もできず…。
こんなにひどい仕打ちありますか
ジャンとコニーが潔すぎて泣いてしまいました
あんなに巨人に怯えてびくびくしながら訓練兵時代トロスト区で戦ってたのに。
入団式の時震えてたり泣いてたりした2人が…
「後の事は仲間に託す」
調査兵としては立派過ぎる言葉ですが、無垢の巨人化でさっきまで助け合ってた仲間に襲い掛かる姿、特にライナーの項に噛みつくしか脳がなくなってしまったジャン、頭が切れるジャンが大好きだったのに…この姿は辛すぎました。
コニーに肩を借りてたリヴァイもほっとした表情を見せていたのに。
そんなリヴァイの瞬時の指図は流石としか言いようがないです。年の功。
悲しみにくれるよりやるべきことを素早く行動に移す。
ミカサもアッカーマンだけどこの組織行動の判断はリヴァイからは劣る感じがします。女性だらしく情緒に流されてますし、エレンのことで気持ちが一杯過ぎて緩慢です。
ちなみに巨人化する瞬間にファルコの顎が叫んだからいけないんじゃないか、という意見も散見しましたが、それは違うと思います。
光るムカデのガスを吸うことは注射で巨人化させるのと同じだと考えるのが妥当ではないでょうか。
あのコマ割りだと勘違いしそうですが、理屈としては、ファルコはジークの脊髄液由来の巨人でも「王家」の血筋ではないので、他の巨人をコントロールする術はないと考えるのが自然かなと思います。
辛い状況だからといってファルコを責めてはいけません。
あの展開で始祖ユミルのほほ笑みは
「勝手すぎるでしょ、あなた!」
とか逆ギレ気味に見てしまいました。
でも、そもそも「始祖ユミル」なんていう呼び名は後世でそう名付けられただけでありそんな自覚はないのでしょうね。
そう思うと光るムカデ(正式名称何ですか)と始祖ユミルの今の関係性はどうなっているのでしょうか。主体性としては光るムカデの方に意志がありそうですが、始祖ユミルの満足感情で光るムカデの動きが変化するのかどうか気になります。
まだこれで光るムカデが動くようならそこに向かうのはリヴァイしかいません。
怪我した足を引きずって。
機動力はファルコと立体機動装置しかない状態で。
リヴァイどうなるのか…最後。
生きてもリヴァイには何も残ってないです。
生き残ってモブ女性と所帯をもつってことはリヴァイの性格的にあまり考えにくいですし。
リヴァイにも
エルヴィンに「お前は役目を果たした」って言って貰いたい。
ハンジさんに「見てたよ!」って言ってもらいたい。
ような気もします。
このままだと情熱大陸で最後のカットとしてできた赤子を抱く男性の後ろ姿…
あれ、この展開だとエレンじゃなさそうです。
ヒストリアの子供だとしたらサスペンダーモブ男の後ろ姿かもしれないって事になりますけど…。
あれはあの時点での終わりのイメージネームだったような記憶があるのであのまま採用されるかはわからないですが…
最終回まであと10日程。
今回はネタバレの嵐が吹くかも知れませんが、どうにか踏まないように皆様最終回をお迎えください。