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映画は時代と共に変容し続けている。西部劇同様に戦争映画というジャンルもまた当然ながら変容している。

現在では「ナバロンの要塞」や「大脱走」といった単純な娯楽戦争映画はほぼ作られてはいない。西部劇の衰退と同様にステレオタイプな描写に限界が来たからであろう。

娯楽的な最後の戦争映画といえる「ランボー3怒りのアフガン」が911以降には浅はかな映画になってしまったという実例もあった。その教訓からかランボーシリーズは軌道修正され、メッセージ性を避けた単なるアクション作品へとなった。もともとランボーはこじつけに近いながらも反戦要素のある作品ではあった。

 

その911が虚構の単純スペクタクル映画の能天気さに気づかせてくれた大きな事件のひとつだったのは確かだろう。

戦争という巨大な悪が逃避ファンタジーの手段とするにはあまりに複雑な現実問題だという事を認識せざるを得なくなり、イノセントな二極化が不可能な状況に世界は突入している。

娯楽という虚構を追求する映画ジャンルは、より単純化した世界を求め撮影技術の進歩にも助けられSFという突破口を利用して極端なアクションへと逃避することとなった。

 

ところが2022年に起きた、時代を約100年遡らせてしまっているような信じられないくらいの、あまりにステレオタイプな侵略戦争が現実に起きてしまうという事態が、不謹慎の誹りを承知の上で書くならば今後の映画にどのような変化をもたらすのやら。

100年経っても同じ問題に世界は混迷している。どうやら人類は教訓や進歩とは無縁の動物のようである。