日本では劇場未公開だった映画「ディア・ハート」の同名の主題歌は、いかにもヘンリー・マンシーニらしいソフトなバラードで、今ではジャズのスタンダードナンバーとなって曲はよく知られている。
このように映画を離れて音楽だけが有名になっているというケースはいくつもある。“枯れ葉“”モナ・リザ“”夏の日の恋“”アンチェインド・メロディー“等々。
“アンチェインド・メロディー“は「ゴースト・ニューヨークの幻」で有名なのだが、実は「アンチェインド」という別の映画の音楽なのだ。この映画は日本未公開の為ほとんど知られてはいないが、その曲をライチャスブラザースで吹き込んだバージョンを「ゴースト・ニューヨークの幻」で再使用したのだった。
日本でも曲だけが有名になったケースでは、水原弘の大ヒット曲“黒い花びら“は永六輔・中村八大のコンビによる曲で第一回レコード大賞受賞曲だが、「青春を駆けろ」という映画の曲。
森繁久彌の“知床旅情”も映画「地の涯に生きるもの」に使用された曲が後ほど加藤登紀子のカバーでヒットしたのだった。
これらスタンダードナンバーとなった曲のオリジナル映画は、永く鑑賞することは困難だったが、現在では多少の苦労はあるものの全てではないが観ることは可能である。
しかし観てみれば大半が曲だけ残るのもむべなるかなと言ったところか。
