ピエール・ブールの繋がりで「猿の惑星」について。
またもや新作映画ができるようだが、第一作ラストのインパクト以上のものは出来る訳もなく、旧五部作が迷走の挙句、最終的になにやら人類と猿の共存的な方向にもっていったのだが、そうなると第一作と繋がらなくなり、結局中途半端な終わり方ということになってしまう。ヒットしたので無理やり作った続編の陥るパターンではある。
しかしそのままだと猿と人間が共存する平和な地球ということになり、西暦3978年に宇宙船が不時着し飛行士テイラーたちがやってくる。そしてみんな仲良く暮らしました。めでたしめでたし…となると第二作目が存在しないことになり、過去の地球に未来猿がやってくる設定も存在しない。その結果、過去(現在)の人類は結局は自滅の道をたどり猿の支配する地球になり、西暦3978年に宇宙船が不時着し飛行士テイラーたちがやってくる…まぁ辻褄をつけようとすればこうなるのかなぁ。
新シリーズは、年代記的に猿族の進化推移を描いていくわけなのだが、作品的には人間のエゴイズムを前面に押し出すことになり、インパクトのあった原作の猿に蹂躙される人間という設定が失われて、全く別物の映画となっている。視点を変えた新シリーズなのだから当然なのかもしれないが。
原作自体の猿というモチーフは、原作者ピエール・ブールの日本軍捕虜時代の体験をなぞったものであり、猿すなわち日本人という異文化民族とのカルチャーギャップのパロディなのだった。
いかにもフランス人好みの皮肉の利いたエスプリであろう。
それに対抗してカタツムリに食べられるフランス人というのも面白いと思ったのだが…カタツムリでこそないが藤子F不二雄に似た作品があったなぁ。
