冒険大活劇なんて今時忘れ去られたような表現だが、その表現が実に似合う作品がインディ・ジョーンズ・シリーズだろう。
有名なエピソードだが、ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグがハワイの休暇中に偶然出会った時の雑談で、スピルバーグは007のような作品を撮りたいと思っていたら、ルーカスは自分が少年時代に夢中になった連続活劇映画を作りたいということから持ち上がった企画だという。
アメリカではテレビがない時代、映画館で毎週連続物の映画が公開されていた。
30分物の15回くらいで完結するシリーズで、内容は正義のヒーローが悪人を倒しヒロインと結ばれるといった単純な勧善懲悪ものだが、毎回映画の最後は、さてヒーロー(ヒロイン)の運命や如何にという危機に陥り次週に続く、となる訳なのだった。
そんなワクワク感満載の映画として完成したのが「レイダース失われたアーク《聖櫃》」だった。
作品は思惑通り大ヒットしシリーズ化されて、「魔宮の伝説」「最後の聖戦」「クリスタルスカルの王国」そして最新作は「運命のダイヤル」となっている。
最初の三作でとりあえず完結かと思っていたら、約20年後に「クリスタルスカルの王国」が制作され、主演のハリソン・フォードも老骨に鞭打つという形で完成し、内容的に次世代へのバトンタッチに思われていたが、なんと更に約15年経って最新作「運命のダイヤル」が公開された。
作品は毎回、秘宝の奪い合いから超常現象的な結末を迎えるというもので、雑誌「ムー」的なムードを漂わせている。
最初の「レイダース失われたアーク《聖櫃》」の後、第二作目に企画されたのは日本を舞台にした作品だったようで、天皇家の秘宝が絡んで忍者も登場する作品になるという噂もあったのだが…いろいろと障害が出たようで、インドを舞台とした「魔宮の伝説」になったのは結果的に正解でしょうな。
個人的な好みでは「最後の聖戦」が面白くて好きで、これが最後としても満足なのだったが、20年を経た「クリスタルスカルの王国」はフォードの年齢的なこともあり無理してるなぁという感じがあったものの、更に新作ができるとは思ってもいなかった。
その「クリスタルスカルの王国」という邦題だが、シリーズに漂う少年倶楽部的な雰囲気からすると「水晶髑髏の王国」とした方がぴったりくると思うのは私だけだろうか。
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とはいえ流石にオジジインディでは、もう更なる新作は無理だろう。
007のように俳優を変えるという手もあるのだが、ここまでハリソン・フォードで作ってしまうと、別の俳優には荷が重すぎるだろうし、古くからの観客も受け付けないだろう。


