昨日は台風11号の強風圏に入った関東でした。
幸い被害はなく、今日の午前中を過ぎた頃には雨も収まりました。
とはいえ今度は12号も控えています。
さて前回がオールドウェーブの代表のようなジョン・ウェインでしたので、今回はアメリカン・ニューシネマから。
アメリカン・ニューシネマの代表的なアクターというと、まず思い浮かぶのがダスティン・ホフマンです。
ジョン・ウェインは最後までジョン・ウェインでした。昔の映画スターの典型ですね。
ダスティン・ホフマンを初めアクターズ・スタジオ出身者は、役になりきるというスタイルで、自分を主張するような演技とは無縁です。
現在のアクターのほとんどがこのパターンで、どんな役柄でも演じ分けることが出来るのですが、昔のように俳優で映画を観るという感じはなくなってきました。そんなオールドスタイルの俳優は現在ではシュワちゃんとスタローンくらいかなぁ。
さてアメリカン・ニューシネマの代表的な監督アーサー・ペンとホフマンの作品ですが、ストーリーはアメリカンホラ話に近い、数奇な運命を辿った男の一代記です。
そしてこちらはジャック・ニコルソンの初期代表的な作品と、自己主張の塊のようなバーブラ・ストライサンドです。
アクターズスタジオ系というかスタニスラフスキー演技の俳優は、正直誰がやっても同じようになってきます。しかしこれは、演じる人が違ってくる舞台では必要であっても、映画の場合そのまま持ち込むのはいかがなものかと・・・。
アメリカン・ニューシネマは60年代後半、規制の緩和された映画が生み出したスタイルでした。
フランスではその10年くらい前にヌーベル・ヴァーグが出てきました。
どちらも既成概念を壊そうという若者達の運動ですが、大きな違いが有ります。
アメリカン。ニューシネマはプロの作家が主体となった動きなのに対して、ヌーヴェル・ヴァーグは評論家や学生が主体となった、いわば素人の映画だった訳です。
こんなエピソードがあります。アメリカの映画初期から君臨したプロデューサーのサミエル・ゴールドウィンが息子に訊きました「最近よく聞くヌーヴェル・ヴァーグとはどういうことだ?」
「新しい映画の作り方だよ。シナリオよりも即興で映画を撮るんだ」
「なんだ、そんなことか、俺が50年前にやってたことじゃないか」


