オバカ戦争映画は「地上最大の脱出作戦」以外にもいくつもある。
「戦略大作戦」などと第二次世界大戦を舞台にした、普通の戦争映画を思わせる題名の映画でキャッチコピーもそんな雰囲気だが、その戦略とは何かというとドイツ軍の隠した金塊を、戦争にうんざりした兵隊たちが、いただいちゃおうとするお話。
装備や兵員はあるので、ドイツ軍の占領地内にある隠し場所に向かうと、普通に戦闘状態となり戦果をあげてしまうという顛末。さて目的の金塊は奪えるのか?
原題を直訳すると『ケリーの英雄たち』そのケリーに扮するのがクリント・イーストウッドそしてテリー・サバラスやドナルド・サザーランドといった曲者揃いの英雄たち。
特にサザーランドの、能天気なヒッピー野郎が戦車を乗り回す、時代を先取り?したようなオタクぶりが奇々怪々。
監督は以前にアリステア・マクリーン原作の「荒鷲の要塞」を作った、俳優出身のブライアン・G・ハットン。まあこの二本が有名な監督といってもいいだろうなぁ。
さて出演するドナルド・サザーランドというと、有名になったのがこれまた戦争コメディの「マッシュ」。
こちらは朝鮮戦争の野戦病院を舞台にしたブラックコメディ。
戦闘シーンが一切なくチラシからも分かるように、かなり下ネタ満載のトンデモ映画。野戦病院なので死が日常茶飯事となり、ブットンだ病院スタッフによる日常を描いた、カンヌ映画祭のグランプリ受賞作。
この映画は劇場で観たときは、さほど面白いとも思わなかったが、テレビの吹き替え版ではやたら面白かった作品だ。
セリフが多いというか、何人かが同時に喋ったりするシーンでは、字幕表現の限界が出てしまい、映画として充分に鑑賞できないからだったようだ。
因みに今は亡きドナルド・サザーランドの息子が、テレビシリーズ「24」のキーファ・サザーランド。
世界の各地で悲惨な戦争が勃発している現在、そんな戦争おふざけコメディを今作ると、やっぱり不謹慎の誹りを受けてしまうのだろうなぁ。


