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本日はハロウィン、万聖節前夜。ケルトの暦で大晦日。魔女や悪霊が死者と共に跳梁跋扈する夜。

それを子供が仮装してお菓子を貰う風習にしたのはアメリカで、日本では大人も仮装するイベントとなった。

近年日本では大騒ぎとなりコロナも重なって自粛ムードとなってしまったが、騒ぎたい人はそれなりに楽しんでいる。

 

日本でハロウィンがメジャーになったのが、いつからかは定かではないが、1990年代ではないだろうか。映画「E.T」がヒットしてから徐々に浸透していったように思うが、いくつかのテーマパークのイベントが火付け役となったのだろう。

ハロウィンを映画で初めて観たのは「アラバマ物語」だった。

子供視点から人種差別と闘う弁護士の父を描き、雰囲気はブラッドベリの世界を映像にしたような、ノスタルジックながら静かな問題作に仕上がった作品。

映画の終盤近くにハロウィンがあり、ハムに仮装した妹のスカウトや兄のジェムはある事件の被害者となる。

 

監督のロバート・マリガンは都会派的な作品も多いが、20世紀前半の地方で、とりわけ少年少女の世界を舞台にした作品に本領を感じ、そこがブラッドベリ的世界と合致する訳だ。マリガンのブラッドベリ映画作品が残されなかったのが残念で仕方ない。

 

主役を演じたグレゴリー・ペックがアカデミー主演男優賞を受賞し、アメリカンヒーローベスト100ではトップに輝いたこともある。スーパーヒーローではなく地道な正義感が評価されたところに、まだアメリカの良識が残っているとみるべきか。

その「アラバマ物語」は原作者ハーパー・リーの自伝的作品で、登場する隣の家に住む少年がトルーマン・カポーティ。リーは後の異端的アメリカ文学者と隣人だったわけで、後年ふたりは「冷血」の取材を行っている。

 

カポーティというと「ティファニーで朝食を」が日本ではとりわけ有名だ。それはとりもなおさずブレイク・エドワーズの映画化作品によるものであり、オードリーのイメージが付きまとう事になる。

しかしカポーティとしては、主人公ホリーをマリリン・モンロー的なイメージで想定して、オードリーとは対照的であり、ラストも全く違う展開になってしまい、あまり評価はしていない様だった。

映画化作品が原作者を不愉快にさせるのは、昔からよくあることで、サリンジャーは自作を映画化した「愚かなり我が心」を観て、それ以降は自作の映画化を一切許さなかったという。

 

その「ティファニーで朝食を」のホリーは、田舎が嫌で家出してニューヨークに来た娘なのだが、その田舎時代の設定は、ジョン・フォードが映画化したコールドウェルの「タバコ・ロード」に出てくるエリーメイが重なってくる。そういえばホリーの本名はルラメイ(原作では別名)で、モデルの一人となったカポーティの奔放な母親はリリーメイ。

エリーメイ、ルラメイ、別名、リリーメイ…なにやらラップになってる。