邦題で宇宙大作戦として放送されたスター・トレックシリーズは、最初にオンエアされたシリーズはいかにもスタジオ収録の低予算番組だったが(貶しているわけではない)、新シリーズ以降は技術革新により見違えるほどの映像で現在も続くSFシリーズとなった。
オリジナルシリーズ終了後、約10年経って、スターウォーズが火をつけた、折からのSFブームに乗って制作された映画版「スター・トレック」は旧メンバーの登場する、ファン(トレッキー)サービスのような作品だったが、トレッキーの評判は必ずしも好評ではなかったようだった。
とはいえスター・トレックという枠で観なければ、かなり良く出来たSF作品といえよう。科学アドバイサーとしてSF作家で科学者のアイザック・アジモフの名もあるくらいだ。
見方によっては「2001年 宇宙の旅」を逆転させたようなストーリーといえなくもない。
その「2001年宇宙の旅」を制作している時に公開されて話題になっていたのが「ミクロの決死圏」で、それを小説化したのがアジモフだったという妙な因縁もある。
そして映画シリーズはその後2~3年間隔で6作品作られ、新シリーズも映画として続くことになる。
映画版第一作は監督に「ウエストサイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージツク」のロバート・ワイズが当たるなど、かなりの予算で作られた超大作だったのだが、それが災いしてヒットしても興収的に苦しい作品となってしまった。
とりわけハリウッド映画あるあるのトラブル続きで、特撮現場は人の入れ替わりもあり、かなり大荒れになり、最終的に「未知との遭遇」のダグラス・トランブルと「スター・ウォーズ」のジョン・ダイクストラが加わり試写ギリギリの完成をみたという。
そんな映画第一作は、出演者もワイズの傲慢な振る舞いにウンザリしていたようで、第二作目「カーンの逆襲」への出演をためらった様だが、二作目監督ニコラス・メイヤーの現場は実にフレンドリーな撮影だったようだ。
結局、才能のある人物が必ずしも人間的に優れているとは限らない、というこちらもあるある話。
「2001年宇宙の旅」「スパルタカス」のスタンリー・キューブリックも、カーク・ダグラスから才能のあるクソッタレといわれていたという、妙な因縁話…なのかなぁ…。

