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マンガの新たなる世界を切り開いた手塚治虫は、あらゆるジャンルを描いたように思われるが、苦手としたジャンルは当然ながら存在する。それは根性物に代表されるスポーツマンガだった。

当人がスポーツ音痴だったのもその理由なのだろう。自身の自伝的マンガ「ゴッドファーザーの息子」では虚弱な手塚がジャイアンのような番長に励まされながらマラソンに出場する話だが、そのクライマックスはギャグで誤魔化し根性ものに特有の汗と涙とは無縁だった。

手塚自身も書いていたが話がシリアスになると、いきなりヒョウタンツギなる怪生物を出したくなる。といった感じでひたすら打ち込む熱血根性の世界には、どこか気恥ずさを感じてしまうようだ。というよりその面白さが理解できないのだろう。

 

第一線で活躍し続けた手塚ではあっても、常にその時代の人気トップ作品を描いていたわけではない。「イガグリくん」「赤胴鈴之助」「巨人の星」といったそれぞれの時代の人気作品は、どれも手塚の苦手とした根性ものだった。また後に登場する劇画と名乗るジャンルも自分の世界から乖離しすぎて理解不能だったのだろう。

とはいっても常に人気マンガにはライバル意識を持ち続けた手塚は理解できないながらも自分なりにそのテクニックを昇華していった。それは晩年に至っても失われることはなかった。

晩年とはいっても60歳という年齢は早世と言わざるを得ないだろう。昭和3年に生まれ昭和64年=平成元年に没した、まさに昭和を駆け抜けた訳であった。

こんな替え歌もできる。

♪時を超えて ラララ昭和の子 行くぞテヅカ 力の限り・・・