日本人に馴染みの深い昔ばなしが5篇収められている。
英語レベル的にも多読入門には最適かと。
お子様向けと侮ることなかれ。
●JAPANESE FAIRY TALES
評価:★★
まず桃太郎、のっけから「サノバピーチ」の響きに笑ってしまう。
自ら桃を割って登場したと思ったら釈迦の降臨バリの饒舌。
「神が褒美としてオマイラに遣わした」とか、ドン引き。
旅に出るもお供との関係は基本的に殺伐。
長い船旅に飽き、怪物殺しを渇望する桃太郎にDon引き。
(ドンブラザーズは非常に面白い。井上先生は天才)
船上で長々と尺を取った割に、鬼ヶ島上陸後はあっさり終了。
"O jii San!"とか出てきて、日本語推しで行くのかと思いきやそうでもない。
きびだんごはただのライスケーキ。鬼はデモンとかデビルとか。
浦島太郎なんか、最後は子供への教訓じみた説教で終わる。
「より賢い人に従わないとひどいことになる」とか、それはどうかと思うよ。
舌切り雀はなんとなくハッピーエンド。
長谷姫と羅生門の鬼は原作をよく知らんかった。
萌え大賞は難しいけど、ここは友達いなそうな桃太郎で。