今回はアメ車を代表する名車 Ford Mustangを紹介します。
Ford Mustang Fastback
シリーズ 1-75
生産年 1967-1970 ただし、1970年はSF
色 白、SF仕様に赤あり
品番 8e
スケール 1/65
Ford Mustangは1960年代の前半に開発された2ドアのスペシャルティーカーであり、現在までその名を引き継がれている名車です。
今回はじめて知ったのですが、MustangはFord初のコンパクトカーFalconをベースに開発され、1964年に登場しました。
本体価格は安価ですが、数多いオプションから自分好みのをものを選ぶことが出来るシステムが導入され、街乗りからレースまで幅広い支持を受け、ベースとなったFlaconが1970年までで終わったのに比べると、現在までシリーズが継続する大ヒット車になりました。
日本ではアメ車の人気は今ひとつなところがありますが、マスタングは古くから輸入され、時々見かけますね。
確かにアメ車にしては小さいですし、その割にはハイパワーでスタイリッシュなので、根強い愛好者が居るのでしょう。
さて、1967年に登場したMatchboxのマスタングは、その中の初代をモデル化したものです。
いわゆるノッチバックではなく、ファストバックの方だと思います。
Matchboxが対米輸出を主にした頃の製品だからと思いますが、マスタングは当時の大人気車だけあって、ミニカー各社が製品化しています。
私もSolidoのモデルを保有しております。
ボンネットにはFORDの刻印が入っていますね。
MatchboxのMustangは、レギュラーホイール最後の製品です。
しかしホイールとタイヤが別になっている、同社の乗用車としてはレギュラーホイール最後の頃の僅かな製品にしか見られなかった仕様になっています。
スケールも公称1/65と、同社のミニカーにしては大きいです。
今の1/64と並べられるかも。
こちらの写真を見ますとわかるのですが、個人的には側面から見たときに屋根の傾斜がやや強く、後ろに下がっており、また車体側面のくぼみの形状が異なるような気がしますね。
この製品最大の特徴はステアリング機構です。
写真下のレバーを操作すると前輪の舵を切れます。
レギュラーホイール最後の頃にはこのようなアクションがありました。写真のように特許だったのですね。
なかなか面白いギミックですが、こちらの模型のように経年で車体が傾いてしまう欠点もあります。
(もしかしたら、後輪のバネがだめになっているのかもしれませんが)
しかしこのようなアクション機構もSF化によって消えました。
さて、上記の機構があったこともあり、MatchboxのMustangは当時の人気ミニカーでした。
確か私は持っていなかったように記憶しておりますが、周りには持っている人が居ましたね。
こちらは2020年に入手したものです。
ご覧のように程度はあまり良くありません。
特にMatchboxの古いミニカーの共通欠点である、塗装のベタつきが起きています。
そのため汚れが付着しておりました。
なんとかここまで除去できましたが、ベタつきは気持ち悪いし本当に困った現象ですね。
もう一台入手したのでいっそ再塗装してしまいたいです。
2022/10/30 記