宇宙刑事シャイダーという作品は、メタルヒーロー三部作の中では異質で、本来のファンからはあまり良い点をもらえないようですが、私個人としてはアニーはもちろん、単発のストーリーも、大ちゃんも好きです。
ギャバンやシャリバンも見ているはずですが、残念ながら忘却の彼方ですので、本作との比較はできません。
あくまで本作だけを評するならば、単発のストーリーにはなかなか優れたものが多かったと思います。
特にいじめ、お受験、マイホーム、若者の不満、サラ金など1984年当時の社会問題の風刺が多いのも特徴です。
「ユメコン狂時代だ」なんて、今のスマホ依存を見事に言い当てているようで空恐ろしくもなりますね。
Wikiによると前2作よりも年少者向けのテイストにしたそうですが、私には合っていましたね。
どちらかと言えばハッピーエンドが多い中、第14話「恋のミュータント」、第22話「人魚が呼ぶ海の怪」、第32話「僕と君のメロディ」のような切ないお話もありました。
私はこの手の話はさっぱりわからないのですが、脚本はウルトラシリーズを手がけられている上原正三さんだそうですね。
道理でどこか昔見たような感じがあるわけです。
反面、時間の制約かわかりませんが、第43話「ぼくンちのフーマ」みたいにサラ金から借りたお金はどうなったんだっていうような投げやりな結論や、やや消化不良に感じられる回もありました。
全49話中でもっとも好きな話は、第3話「アニー応答なし」、第41話「直撃!じゃじゃ馬娘」です。
両方ともお話として大変うまくまとまっていますし、アニーが大活躍しますからね。
この次では、第11話「アニーにおまかせ」、第19話「アニー危機一髪」、第24話「美しきポーの仮面」、第26話「魔宮の裏切り兄弟」、第27話「デスマッチの魔島」、第29話「百面相だよ女刑事」、第30話「空を裂く命の交信」、第33話「散歩する腹話術師」、第40話「バビロス号SOS」、なども好きですね!
って、やっぱりアニーの活躍回ばかりになってしまいました。