51c4e88f.jpg「君がいれば、こわいものなんてない。いつもいつまでも君の隣にいたい」


あれは大学2年の夏
高校を卒業して、なんとなく大学に行き、将来も特に考える事なく、なんとなく過ごしていた
日々やることといえば、ギャンブル
彼女もいねーし、学校さぼって、スロット、パチンコ、競馬、麻雀…
勝てるはずもなく、バイト代はすべてつぎ込んだ
金は無くなり、友達に借りて生活
返せないくらい膨れ上がった
どうしても金が必要だった親には迷惑かけたくない
そんな気持はあったのに…
8月1日
今日から夏休み
かといって遊ぶ金もないしなんとなく散歩をしていたなんで、散歩なんかしたんだろう?
普段はそんな事しないのに今考えると必然だったのかもしれない

空が曇ってきた
夏よくある夕立の予感
ポツポツと降り始め
いつの間にか大粒の雨に
雨なんか降らなければあんな事にもならなかったのかな?
でも、降らなかったら…


雨宿りによったアパートの屋根の下、ふと見渡すと一部屋ドアが開いている
興味本意に覗いてみた
ぱっと見誰もいない
金のなかった俺はその部屋に入って行った
そして、出会ってしまったんだ