ちるちる。ぁたしよりあの人に近いと思われるオンナノコのハナシをきくたびに胸の奥が焼け焦げる音がするちるちる。ちるちる。あぁ、これが「嫉妬(やきもち)」というやつか。ちるちる。ちるちる。身がよじれそう。飛んで火にいる夏の虫、の身の上です。
いち、に。いち、に。昨日も今日もあの人と話せなかった。正確には昨日はひとこと交わしたけど、ぁたしの赤いカットソーに気付いてくれたかはあやしい。今日は2回すれちがったけど声はかけられず、青いワンピースのぁたしにきっと気付いてない。寒いのも我慢しておしゃれした。あのひとに気付いてほしいためだけにぁたしは。彼の盟友とばかり毎回喋ってる。にゃー(T-T)今日は彼の仕事の終わりを待ってたら話せたのかな?昨日もね。ぁたしが先に帰ったから。でも昨日は夜に行きたいお店があったの。今日は雨だから寒い中待っていられない。そんなの言い訳だって、好きなら彼と話すこと第一に考えればいいのに、って後悔の虫が騒ぐ。だけど数字は1、2。1、2。彼が1じゃない。ぁたしにとってはぁたしが1なの。ぁたしが1、彼のことは2。だって、そうじゃなきゃ付き合えても長くつづかないでしょ?ぁたしはぁたしでする事があるし、雨の中彼を待つヲンナなんて重いでしょ。ぁたしは軽やかに、彼の前を彩る蝶。
きつねとぶどう、的な。ぁたしが手にできるものはたいてい最上級じゃないしかもそれを知らずに喜んでなんかいたりしてあとで歯噛みをしたりする。くやしい、最上級な誰かがうらめしい。そうやって身悶えしたりする。だけど、あのひとはぁたしにチカラを呉れた。ぁたしはそのチカラで生きていられる。これだけは変わらない事実。それだけがぁたしにとってたいせつなこと。「人魚の姫」みたいに報われない恋をして恋とも気付かれないまま終わるんだろうか