先週、次女のアデノイドの状態についてセカンド・オピニオンを求めて、府中にある都立小児総合医療センターを受診してきました。
新型コロナウイルスが流行している中、受診するかどうか正直迷いました。
ただ、次女の状態がどのくらいのレベルにあるのか、なるべく早く知りたかったこと。
また人気の病院で、次にまた初診を取り直すとなると5月中旬以降となることから、今回の受診を決意。
結果、5月下旬の手術が決まり、早めの受診を決めて良かったと思っています。
次女の症状に最初に気付いたのは夫でした。
生後12ヵ月にも満たない頃だったと思います。
「次女が夜中にいびきをかいてる。赤ちゃんって、いびきしないよな?」と言ってきたのです。
私は一度寝ると夜中に目覚めることがほとんど無く、当時は日々のお出かけと2人育児で疲れて子ども達と寝落ちしてしまうことも多かったので、次女がいびきをかいているなんて知りませんでした。
(なぜか夜以外の睡眠時にはいびきはありませんでした)
でも夫に言われてから注意して意識を向けるようにしてみると、確かにいびきが気になる。
そして鼻呼吸でなく口呼吸をしているのも気になりました。
とは言え、当時はそこまで大変なことだとは思っていませんでした。
一歳児検診の時に医師に「気になること」として伝えたような気もしますが、曖昧な記憶しかありません。
これは一度病院で診ておうと思ったのは、次女がちょうど1歳半になった頃でした。
夜中のいびきが以前より酷くなったような印象を夫婦ともに持った矢先に、呼吸が止まるようになったのです。
睡眠時無呼吸症候群。
私の父が同じ病気で通院しており、まさか子どもがなる事があるだなんて露ほども思っていませんでした。
風邪などで受診した際に、かかりつけ医には次女の症状を伝えていたので、近隣の小児耳鼻咽喉科がある大学病院に紹介状を書いてもらいました。
大学病院で喉のレントゲン写真を撮ったり、鼻から小型カメラを入れて診察してもらった結果、扁桃とアデノイドが通常に比べて大きめであることが分かりました。
(恩賜財団 済生会のHPより拝借しました。)
アデノイドというのは、喉の一番上(鼻から喉につながる部分)にあるリンパ組織で、細菌やウイルスが体内に侵入し、感染するのを防ぐ役割があります。
私はこの時までアデノイドという組織の存在を知りませんでした。
鼻の奥にあるので、これが肥大すると喉の奥がふさがれて呼吸がしにくくなり、口呼吸になりやすいそうです。
アデノイド増殖症の子どもは同時に扁桃が大きいことが多く、三方向から喉の通り道をふさがれるので、重度のお子さんは乳児期での手術をしなくてはならない場合もあるのだとか。
呼吸が出来なくなるかもしれないのですから、当然の選択だとは思いますが、体が小さな乳児での手術は選択の余地があるのであれば悩んでしまうかもしれませんよね、、
実際、手術をする時には3歳をむかえる次女ですら、手術をするという選択にまだ「これで良かったのか」と思う気持ちがないと言ったら嘘になります。
さて、大学病院の主治医の見立てと治療方針をまとめると以下のようなものでした。
「2歳で次女のアデノイドの大きさであれば、手術は選択したくない。
アデノイドや扁桃腺は免疫力をつける上でも重要な組織なので、免疫を獲得していくこの年齢での切除は避けたい。
アデノイドは年齢とともに大きくなり、6~8歳をピークに徐々に減退していく組織。
当面は様子を見ながら薬物治療をしていく。」
夫婦ともに説明が丁寧で、処方薬にも細やかな配慮(ステロイドの投与頻度など)をしてくれる主治医には好印象を持っていました。
ただ、強い薬を使っていないこともあってか次女の症状はほとんど改善しません。
昨年の夏により通いやすい近所の耳鼻科に転院しましたが、なんの説明もなくステロイドの入った薬を処方され、一時的に症状は改善したものの主治医に対する不信感が拭えず、、
その年の秋ごろには通院を中断してしまいました。
成長とともに少しずつですが、いびきは改善したように感じていました。
ところがある日、またもや夫が、今度は次女の胸の陥没に気付きました。
ネットで調べてみると、これは無呼吸症候群のある子どもに見られる典型的な症状で、子どもは軟骨が柔らかいために変形しやすいのだそう。
ここでようやく再び大きな病院で、手術を視野に入れてセカンド・オピニオンを聞きに行こうという話になったのでした。
冒頭の話に戻りますが、小児総合医療センターでの問診と喉のレントゲン撮影の結果、次女は重度よりの中度の【アデノイド増殖症、扁桃肥大】という診断を受けました。
問診では①口呼吸になっている、②睡眠時に数分間呼吸が止まることがある、③胸が陥没している、という3点が診断のポイントになっているようでした。
現時点では寝起きが悪いとか、日中に眠そうにしているといった症状は見られませんが、今後そういった症状も出てくる可能性があるそうです。
幼児の全身麻酔と聞くとつい身構えてしまうのですが、幼児のほうが術後の回復が速いといったメリットもあります。
あらゆるリスクを勘案した上で手術をすることに決めたので、入院中の長女と次女それぞれのケアについても、夫と子ども達とよく話し合って最善策を模索したいと思います。
次回は来月、手術前の検査を一通り受けに行きます。
手術と術後の経過について、どなたかの参考になる事もあるかもしれませんので、備忘録をかねて記録していこうと思います。