うちの夫はクラシック音楽が好きだ。

家でもよく聴いているし、「題名のない音楽会」「クラシックTV」など関連テレビ番組は毎週録画している。

 

息子がピアノを習っているのも、夫の意向が大きい。

私も子どもの頃習っていたけれど、大して上達しなかったし、大人になった今では滅多にピアノに触れることがない。

もう楽譜を見ながら弾くこともできなくなった。

 

夫は、毎年ゴールデンウィークに開催される「ラ・フォル・ジュルネ」を楽しみにしている。

 

 

東京国際フォーラムをメイン会場として、東京の丸の内、日比谷周辺で開かれる3日間のクラシック音楽祭。

期間中、朝から夜まで、野外も含む複数会場で同時に、有料無料のクラシック音楽のコンサートが開かれる。

国内外の一流アーティストやオーケストラが訪れ、中には0歳児を含む子ども同席可の公演もある。

クラシックをカジュアル、なおかつ低価格に楽しめるお祭り。

非常に華やかで知的な雰囲気もあり、私も好きだ。

コロナ禍で2020年から3年間開催が見送られていたが、昨年復活した。

 

今年は、息子が生まれて以来、連れていくのは4回目。

ブラームスの「ハンガリー舞曲」、ドヴォルザークの「新世界」などの東欧がテーマの回と、ラフマニノフのコンツェルトの回を鑑賞。

 

息子も以前よりはクラシックへの知識が増え、これは誰々の作曲だよねえなどと、ちょっとしたウンチクを言うようになった。

私もそうだけど、子どもがピアノを習っているからといって、作曲家や楽曲の知識がつくかというとそうでもないと思うので、これは明らかに夫の教育の賜物だ。

 

ちなみに、このラ・フォル・ジュルネの会場で、息子が急に思いついたように、野球アナウンス風に「バッター、四番、セバスティアン・バッハ」と言ったのを夫がたいそう喜んだ。

バッハのフルネームは、ヨハン・セバスティアン・バッハなのだそうで、それをネタにした駄洒落を言う息子のセンスが随分と誇らしかったらしい。

 

ていうか、バッハのフルネームなんて知らないし・・・。

 

正直、私は、ピアノは息子が大して練習しないなら(あるいは塾が始まったら)辞めてもいいと思っているんだけど、夫的には続けさせたいんだろうなあと思って、とりあえず黙認。(レッスンに同伴するのは9割方私なのだけれど・・・)

 

習い事もまあいろんな考え方があって、将来役に立つかとかそういうのは置いといて、音楽に親しむことが息子の人生を豊かにするなら、それはそれだけで十分だとも思っていて、楽しんでやれる範囲で続けていければいいのかなとは思っている。