12月に投稿してから放置していた探究学習の話を。
自由研究が提出必須の夏休みの宿題になっている息子の小学校。
この流れも汲んでいるのか、11月には「探究学習発表会」なるイベントがあった。
クラス内で4~5人のグループを作り、グループごとに自分たちで内容を決めて研究や制作を行い、それを他グループ、他学年、そして保護者にプレゼンする。
学年ごとに大くくりなテーマはあって、1年生は「秋」。
10月に都内の大型公園への遠足があったのだけれど、そこで拾ってきた大量のどんぐりや落ち葉を題材にするという。
遠足の後あたりから、「生活」の授業がやたら増え、いつ聞いても「今日はどんぐりの研究をした」という。
どんぐりだけでそんなに研究することがあるんかいなと思っていたが、発表会に行ってみると、小1が取り組んだものとしてはかなりしっかりと準備された内容で驚いた。
グループによっていろんな発表があり、どんぐりや落ち葉を使って工作をした班やどんぐりをモチーフにした創作劇やダンスをやった班もある。
木の実でデコレーションしたコスチュームを身につけて「ランウェイ」を歩くファッションショーもあった。
息子のグループは、直球に「どんぐりとどんぐり虫のけんきゅう」。
タブレットとプロジェクターを駆使し、様々な種類のどんぐり、どんぐり虫の特徴をプレゼンする。
シラカシ、アラカシ、スダジイ・・・正直、私は全然どんぐりのことを知らなくて、発表内容は初めて聞くことばかりだった。
特に感心したのは、プレゼンの流れがとても分かりやすかったこと。
聞く人の関心を引くように問いかけをしたり、写真や動画を差し込んで、気になるところをクローズアップして見せたり。
説明の言葉も簡潔だし、最後に用意した3択クイズの選択肢もそこまでのプレゼン内容を踏まえた上で、よく練られていた。
各班の発表時間が20分もあったのだけど、質疑応答も含めて20分をきっちり使い切ったことも素晴らしかった。
ちなみに、発表時間が余ってしまった別の班の子たちが「どうしよう」と言っているに対して、担任の先生は一切手助けをせず、子どもたち自身にどう対応するかを考えさせていて、それも素晴らしいと思った。
結局その班の子たちは、同じ出し物を最初からもう1回やることにしたのがなかなか笑えたけど。
どのグループも個性的で一生懸命。
いやはや、面白かったし、とても満足した。
日本の公立学校の教育は詰め込みだとか、一方的だとか、昭和から変わってないとか、よく聞くんだけど、これを見る限りは全くそう思わない。
私が小学生の時とは全く違う。
子どもの主体性を促す工夫、双方向的で飽きさせないしかけがあるなと感じる。
これ、自治体や学校、学年、担任によってかなり違うものなんだろうか。