乗り換え対象車の条件の続きです。

 

【概要】
 ダイハツの認証不正問題で新車の入手が不可能になり、遅くとも次回車検の2024年9月までには次の車を手に入れる必要性に迫られるなか、いくつかの選択肢を検討することになりました。

 

 2024年5月21日現在、生産・受注・販売を再開したダイハツ車。新型車はまだ発表もされていませんが、旧モデルについては、タントファンクロスのみ納期未定のほかは、一番早いイースで7月上旬納車、タントとタントカスタムが7月下旬、ムーヴキャンバスが8月上旬見込みとのこと。いずれもアイドリングストップ非搭載車とも同じ時期となっています。また、トール(トヨタ・ルーミー)が8月下旬、ロッキーはHVを除き8月上旬となっています。概ね、二、三ヶ月といったところです。

 

可能な選択肢

 2023年の、遅くとも秋には出るはずの、フルモデルチェンジ・ムーヴ。しかし、ダイハツの認証不正発覚の結果、全モデル、生産も受注も停止に。一部モデルについては受注済のものがキャンセルになり、生産も受注も販売も、再開のメドは全く立たないという予想だにしなかった事態となりました。
 それでも、再開まで遊んでいるわけでもないだろうから、開発そのものは進んでいるのでは。もしそうなら再開時点で、HVのe-Smartモデルも期待できるのではないか、そうした希望も持っていました。しかし、報道されるところでは、現場はとても新規開発どころではない、という状況とのこと。ノンハイブリッドモデルの新型車でも、いや、もしかしたら既存のモデルですら、車検までに出てこないかもしれない・・・。

 買い替えとは別に、新しい車が必要な状況も出てきたこと、当面走行に支障がないとはいえ、オイルの減りが激しいことなどがあり、2月の時点で、もうそろそろ次の車を決めてしまおう、と概ね決心しました。
 生産再開のメドが立っていなかったこの時点で可能な選択肢は、以下のいずれかでした。

  1. 普通車
  2. 他社の軽自動車
  3. 中古車

 

普通車を検討するも・・・

 前のムーヴを買った15年前と異なり、今はハイトワゴン・スーパーハイトワゴンの軽自動車でも、すぐ250万円くらいになってしまう時代です。また、長く買い替えていないこともあり、買い替えに備えた貯金もそこそこできていたので、予算的には、軽に限らず、普通車も視野に入れることが可能となっていました。
 マニュアル車が好きな私としては、カローラフィールダーとか、マツダ2、スイフトのMTモデルもありですが、妻は、ムーヴより狭い車は絶対イヤだといいます。特に室内の高さや視界の点で、圧迫感があるのは耐えられない、と。前は、マツダのデミオがお気に入りで、いずれ乗り換えることもありかもしれない、とも言っていたのですが、実家の家族と九州旅行に行ったときにレンタカーで借りたデミオのあまりの狭さに、これは絶対ありえない、と考えが変わったようです。

 私はとてもいい車だと思うし、燃費も優秀、MTが選べるということもあって好きなんですが・・・。
 そうなると、普通車ならミニバンかSUV。予算と、そして小さい回転半径など、取り回しのよさを考えると、ダイハツ・トール、トヨタ・シエンタ、ホンダ・フリードあたりが選択肢となります。

 このうち、トールについてはダイハツなので当然のことながら買えません。トール自体は、やっつけで設計しただの、走りがあまりにトロイだの、いろいろと車好きの人たちからディスられているようです。走りについては試乗したこともないので分かりませんが、しかし車内の広さ、ダイハツらしいうまくまとまった装備、車体のわりに非常に優れた取り回しなど、人気があるのもよく分かる出来ではあります。

 ただ、うちの基準から見て、致命的な点がひとつ。燃費の悪さです。NAでWLTCモード18.4km/L、ターボに至っては16.8km/Lと、走行距離の多いわが家のスタイルからはちょっときつい。もともとは、次期モデルで走りが改善され、HV化もなされれば、ターゲットになるかも、という位置づけでしたが、その可能性はなくなりました。

 シエンタについては、もう納期が非現実的で、6月に改修があるので受注すらしていないとか、納期は販売店ごとに違うとか、受注してもどこも一年かそれ以上、ということで、HVモデルはカタログ値には文句ないのですが、現実問題として、必要なタイミングで入手することは不可能。あと、正直あのデザインは、妻も私もちょっと、好みが合わない。

 そうなるとフリードになりますが、こちらはデザイン的にも前のムーヴに似ていて愛着が持てそうですし、HVモデルもあります。・・・が。このHVモデルでも、WLTCモードで、20.9km/L。うーーーん、300万円か、それ以上出してこの燃費かあ・・・。どうしてもシエンタの28.2km/Lと比べてしまいますし、図体を考えると、実燃費はさらにかなり悪そうです。

 それ以外にも、やはり妻的には取り回しが不安なのと、うちの事情として十年前と違って6人も7人も乗れる必要性もない。そして、遠出が多く高速の利用が多いことを思うと、結局のところ、軽の経済性を犠牲にはなかなかしづらい・・・、とまあごくごく現実的な事情から、ほかがだめならもう一度検討することとして、とりあえず普通車は除外することになりました。

続く