一つ前の記事で触れた、ユノのソロ曲「Drop」。
7月8日にソウルで開催されたSMTOWNでのパフォーマンスを数日後に動画で観て、綴った感想が下記です。
ブログにすぐ上げるつもりで書いたので、時系列がそういう感じになってますが(笑)ご了承ください。
◇◇◇
ユノソロ「Drop」 @20170708 SMTOWN
ワタシ、28日にSMTOWN@東京ドームに参戦するのですが。
その前に、ソウルで行われたSMTOWNでのユノのパフォーマンスを動画で観ました。本来ワタシはネタバレなしでライブに挑みたい派なのですが、日本でやらない可能性もあるかもというトンペン友達の推測に、ナヌ! と。だとしたら我慢する意味ないやん! と。
結果的には昨日、京セラドームでも披露したようで、生で観られることが分かったのですが。
でも、観て良かった。
生で観たらまた別の感想を抱くかもしれないので、差し当たってソウル公演での「Drop」の動画を観た感想を記しておきます。
◇◇◇
これは事件。
最初の立ち姿から鳥肌立った。というか、何度も鳥肌立った。比喩ではなく物理的に。
何だろう、この人。ほんと何なんだろう。
この人のダンスから、全身から、青い炎のように発するエネルギー。単に熱くて激しいのとは違う、むしろ冷静で、でも全てを受け入れ全てを覚悟し何があろうとグラつかずビクともせず前に進んでいく強靭なエネルギー。
繊細で、正確で、でも機械的ではない生気が漲っていて。全身のすみずみまで、細胞の一つ一つまで彼は自分でコントロールできるんじゃないかとすら思えてくる。
……なんてことを、スマホの小さい画面で観ただけで感じさせ、鳥肌立たせるって、ホントどういうことなのか。
今回のパフォーマンスからは、ちょっと怖いくらいの気迫と、魂の振動を感じました。回転数ターボ。どんな邪念をも跳ね返す、まるで青い炎に包まれた鋼鉄のよう。
それも、スタートからフィニッシュまで、単純なスイッチのオンオフで成り立っているのではなく。
曲が始まる前からジリジリと青い炎が揺れ、ジワジワジワジワと大きく激しく燃え盛り、少しずつ少しずつ炎は小さくなり、曲が終わった後も炎はすぐには消えず、ジリジリジリジリと余韻が残るような。(曲自体がそういう作りでもある)
なんというか、曲とユノのシンクロ率が凄い。
このパフォーマンスは…… もはや事件と言っていいのでは。
これまで、ユノのダンスを観て、いろんな言葉が浮かんできたけど、事件なんて言葉が出てきたのは初めて。
ちなみに、動画を観ながら、ユノの怒りみたいなものも感じた。あれ、ユノ怒ってる、と。これまでユノのダンスからそういう感情を感じたことはなかったんだけど。
で、数日後に日本語の訳詞を読んで、驚いた。うわ、と。ドンピシャだと。
……歌詞の意味が分からなくたって、説明がなくたって、やっぱり伝わってくるんだよね。魂がこめられていれば。
その意味するところが何なのか。気になるといえば気になるけど、ならないといえば全くならない。なぜって、すべての感情をユノは養分にするから。きれいなものも汚いものも全てを糧にして進んでいくから。
それを形にして見せてくれれば充分だし、観客やファンが拍手を惜しまず応援し続けること以上をユノは望んでいない。それさえあれば、ユノはこれからも笑顔で表現を進化させ深化させ続けてくれる、とワタシは思ってます。
あと。今回の映像を観ながら、自分の中の理屈ではない部分を刺激された経験として、シルヴィ・ギエムが頭に浮かんだ。
今回のユノ、ワタシには「ボレロ」を踊るギエムが重なったんだよね。
ミニマムな振り付け、同じメロディの繰り返しによって少しずつ少しずつ盛り上げて行く構成、中心にユノがそびえ、ユノを囲んで整然と踊り続けるダンサーたち。
もしかしたら裏コンセプトにそれがあったかもしれないし、全く関係なかったかもしれないけど、いずれにせよ凄かった。圧巻。ただただ圧巻。
曲、振り付け、演出。今のユノのスピリットとユノにしか出せない凄みを具現化した、とんでもないステージ。
有言実行。本当にモンスターになって帰ってきた。
そうだよ「モンスターになって帰ってくる」って自分で言ってたよ……と書きながら、また鳥肌立ってしまった。恐ろしさすら感じさせるアーティストになることを、自分で事前に宣言してたんだよね。
自分で自分の道を決める、進む。それが実際にできる人は稀だし、それをした上で、周りの期待をはるかに越えるものを形にして、しかも大勢の人の理屈ではない部分に届かせることができる人は、本当に本当に稀。
この、理屈ではないってところがポイントで。優秀なスタッフによるマーケティングや、良質な曲や優れた振り付けがあれば、大勢の人に「いいね」と言わせることはできる。かっこいいね、センスあるねと言わせることもできる。ある程度は売れることだってできる。読みが当たって宣伝にお金をかければめちゃめちゃ売れることだってできる。
でも、観る者を圧倒し、言葉が出て来ないような状態にさせるのって、計算や理屈ではできない。質の良さだけでもできない。
表現する本人の中に、周りがどうこうではない、自分の中で消えることのない炎がないとダメなんだ。
それすなわち、「これが自分だ」という覚悟と、「そんな自分のまま、ここまで本気でやってきた」という自信と確信かもしれない。
「君の胸から出たものでなければ、人の胸をひきつけることは決してできない」。ワタシの好きなゲーテの言葉。
……すごい抽象的な話になってしまった(笑)
いや具体的に言うなら、大勢で同じ振りを踊っているのにユノの動きだけ明らかに違うよね? とか、全く無駄がないのに最高に美しいよね?とか、サビの「Drop it low」のとこ、こんなにシンプルな、ぶっちゃけ地味な動きなのに、この迫力と説得力どゆこと?とか、語り出せばキリがないんですが。(数秒毎にポーズボタンを押して語り合いたい・笑)
てか、なんでこんなにバレエの基礎ができてんのさ!! と改めて思ったし。(感動のあまりキレていくスタイル・笑)
いやーー、生で観るのが楽しみです。
◇◇◇
………というわけでした。生で観た感想は一つ前の記事の通りなんですが、付け加えるならば、日本公演はソウルでのパフォーマンスより柔らかさがあったような?
回を重ねて心にゆとりが生まれたのか、日本公演はハードすぎない方が好まれるからあえてそうしたのかは分からないけど。
とりあえず、ソウルのでも日本のでもいいからDVD化希望!!!
そして、今年か来年には始まるであろう東方神起としての復帰を、チケット取れるんじゃろか……とおののきながら(苦笑)待ちたいと思います!