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本当は年を越す前に発表したかったのですが、気付けば1月も終盤に……(アワワ)


2016年にリリースされた曲の中から、ワタシがよく聴いた曲や思わず前のめった曲など、ワタシの心に何らかのさざなみを起こした曲を10曲……に絞りきれず、11曲選んでみました。


〜この曲がヤバイ! 2016 by ダヨリン〜

●Jochen Distelmeyer 「I could be the one」
●NCT U 「The 7th Sence」 
●夢色キャスト「Call Heaven!!」    
Suchmos「Armstrong」
●Beenzino 「Break」
●FTisland 「素晴らしい人生を」  
●Umber Session Tribe  「Mr.Jonez」
●Carnation「メテオ定食」
●The Chainsmokers feat. Halsey 「Closer」
●SHINee 「Tell me what do」
●エドガー・サリヴァン  「Baby-Gを諦められない!」

 
……リリース時期の早い順に並べてます。作り手や演奏者の音に対する信念とオリジナリティを感じさせ、なおかつワタシ好みの音であれば、メジャーマイナー問わず、国籍問わず、ポップミュージックであればジャンルも問わず。


ワタシは基本ロック好きですが、K-Popやゲーム音楽など、偏見を持たれがちなジャンルもガンガン聴くので、かなりごった煮なセレクトです。


でも、どの曲も素通りできない魅力を持っています。動画も貼り付けてみたので、よかったらぜひチェックしてみてください!


◇◇◇◇◇◇


Jochen Distelmeyer 「I could be the one」

……と言ったそばから動画なし(笑)。なので、全曲を少しずつ試聴できるドイツのAmazonのサイトのリンクを張っておきます(コチラ)。

ドイツはハンブルク出身のオルタナバンド、Blumferd(ブルムフェルト) の解散後にソロとして活動を開始したJochenのカバーアルバム『Songs from the bottom, vol.1』に収録。言わずと知れたEDMの寵児、Aviciiの大ヒット曲ですね。

Avicihも、彼がカバーするとこんなにセンチメンタルに。そうだよAviciiはセンチメンタルなんだよ!とワタシの中で改めてAviciiブームが起きました。

他にもRadioheadやBritney Spears、Aztec Camera、Lana Del Rayなどの名曲がカバーされています。この選曲がまたワタシ好み。彼がカバーするのを聴いて、「この曲こんなにいい曲だったのか……」って思う人は多いはず。惜しむらくは日本で入手するのが難しいこと……。



●NCT U 「The 7th Sence」 



東方神起やSHINee(シャイニー)などが所属するSMエンタテイメントが満を持して世に放った多国籍ユニット、NCTの中心メンバーから成るユニットのファーストシングル。

うわっ、こう来たか……!と目が点になりました。 こんな音楽、こんなダンス、どこのグループもやってないよ、かといって奇をてらってるわけではなくて質が高いよ! と、改めてプロデュースチームとしてのSMエンタの凄さを再認識。

しばらくこのダウナーかつビザールな曲が頭で鳴り響いてました。夢に出てくる音……。ゆるふわ大国日本では、アイドルグループがこんなに攻めた曲をこんなに本格的なダンスと共にシングルで出すことはあり得ないよね……。



朝日奈 響也(CV.逢坂 良太)藤村 伊織(CV.花江 夏樹)橘 蒼星(CV.豊永 利行)桜木 陽向(CV.上村 祐翔)新堂 カイト(CV.林 勇)雨宮 仁(CV.小野 友樹)城ヶ崎 昴(CV.畠中 祐)  
「Call Heaven ! 」    



日経スタイルのコラムでもべたぼめしたので、もう多くは語らない。何度聴いてもいい。聴けば聴くほどいい。イントロのリフ最高。全員で歌うサビ最高。終盤の「♪瞬間の愛が本気に変わる」最高。ワタシがもし今バンドをやってたら、確実にカバーしたい曲リストに入れる。


Suchmos「Armstrong」 


(アルバム『The Bay』に収録されている別曲)

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの彼ら。もうあちこちで話題になっているので、あえて語ることは……あるな。全編でSuchmosの曲が流れる『メンズ温泉』(DVD発売中)は、エンターテイメントの新たな可能性を感じさせるコンテンツとして必見です。あんな映像観たことないわ。いち早くSuchmosを起用した点も含め、いろいろ早すぎたのか……床ドンとか寝ブドウとか……。切に続編を希望。

ちなみにSuchmosはアルバム『The Bay』に収録の「Fallin'」がお気に入り。シティポップ、アシッドジャズなど色々なジャンルで語られますが、ワタシの中で彼らはロックバンドです。と同時に、「聴いてるだけでモテる気がしてくる音楽」が売れたのは久々な気がする……。
 


●Beenzino 「Break」



韓国はソウルの代官山(と銀座を足して2で割ったような街)、カロスキルのセレクトショップで爆音で流れていたこの曲を初めて聴いた時の衝撃は忘れない。翌日今度は明洞のセレクトショップでかかっているのを聴いたときは、もう我慢できず店員さんに「さっきの曲、誰の曲か分かりますか?」って Bigbangスンリ似の店員さんにきいたからね! (まだ発売前だったのでShazamでは出てこなかった)

ラップとハモンドオルガンと生ドラムの絡み合い。一度聴いたら忘れられないサビ。中盤のたたみかけ、エモーショナルな英語パートの歌唱。韓国のヒップホップはヤバイ。来日してほしいなぁ。


FTisland 「素晴らしい人生を」  
 

(アルバム『N.W.U』試聴PV)

韓国では貴重な(と思うんだけど)正統派ロックバンド。メンバーが曲をガンガン作るようになってから確実にパワーアップ。声量の凄さゆえにともすれば大味になる危険をはらんでいるホンギの大砲ボイスに、ギター&キーボードのジョンフンによる捻りのあるリフとコード展開、ジェジンの繊細なコーラスなどが混ざり合って絶妙な塩梅に。

ジョンフンはMUSEの大ファンと知って、なるほど!と腑に落ちた。骨太な音とポジティブなオーラ(ホンギのキャラによるところが大きいと思う)で会場を包み込むライブは、一見の価値あり。



Umber Session Tribe  Mr.Jonez」


タワレコ横浜店でのインストアライブ、気持ちよかった! あの小さいステージに9人が上がり、楽器ごとの見せ場では他の楽器のメンバーがしゃがむのが微笑ましく、しかし奏でるのはジャズやファンク、ヒップホップなどを咀嚼したモダンでクールな音。でもMCのKaz氏のラップは体温を感じさせる。

テクや雰囲気で聴かせるのではなく、ちゃんと曲がいいのも大きな強み。歌メロを入れた曲も聴いてみたい。ちなみにKaz氏はブラックミュージックの魅力を伝えるウェブサイトを運営。ヒップホップの歌詞を解説する記事、面白かった。応援してます。


●Carnation「メテオ定食」


(アルバム『Multimodal Sentiment』に収録されている別曲)

2人になってからのカーネーションの作品ではダントツで好き。というか5人時代、3人時代を含めても、このアルバムはかなり好き。特に最後の曲「メテオ定食」は、これぞカーネーション!と言いたくなるユーモアと屈折とグルーヴが一堂に会する、まるで大人のお子様ランチ。「自由になりたいな」のパートの、内省とため息と希望をないまぜにした独特の空気感が素晴らしい。


●The Chainsmokers feat. Halsey 「Closer」



正直、ここ数年のアメリカのヒットチャート上位に上がる曲でピンときたことがほとんどなかった。でも、この曲はウワッとなった。サビのbackseat of your Rover」と「Bite that Tattoo on your shoulder」の韻の気持ち良さ、エロ切なさ。こりゃ売れる。売れて当然。たくさんの人にひっかかるよ、これは。

リアーナの大ヒット曲「Umbrella」はエロ哀しいけど、この曲はエロ切ない。前者の方が諦念と覚悟が強め。こっちはもう戻れないよねと言いつつもどこか少しふんわりしてる。それも時代の空気? 


●SHINee 「Tell me what do」


ママリンに「読み方が分からない」と言われたSHINee(シャイニー)が韓国で出した曲。FNS歌謡祭に出て知名度は上がった……よね?

この曲、上で紹介した「Closer」のようなコンテンポラリーな音を意識しつつ、しかしそれだけでは終わらせんぞという天才プロデューサー(とワタシは思っている)ユ・ヨンジンの気概がビシバシ伝わってくる。

耳触り良いサウンドなので、何も考えずに聞くとサラッと聴けると思うけど、めちゃ緻密。めちゃ練られてる。サウンドはもちろん、テクニックではない部分で5人それぞれの歌心がここまで繊細に引き出されている曲ってないのでは?   初めてSHINeeの曲で「気軽に聴けない」と感じた。良い意味で。

そして最後にジョンヒョンが「Tell me what do」と力強く歌う箇所はヨンジン先生の歌唱の影響を受けてると思う。良い意味で。


●エドガー・サリヴァン  「Baby-Gを諦められない!」



たまたま深夜にラジオから流れてきて、「えっ、いいじゃん!」と耳がダンボに。そしてネットで検索して動画を観て、「他の曲もいいじゃん!」となり、ファーストミニアルバム『トーキョー・ネイチャー』リリース記念ライブを観に久々にシモキタに出かけ、「ライブもいいじゃん!!」「前作の『あなたに恋をするe.p』もいいじゃん!」となり、実は先日取材させてもらいました。

もうとにかく『トーキョー・ネイチャー』を聴け!と。分かる人には絶対に分かる。音がもたらすカタルシスと胸を揺さぶる切なさが同時に爆発する日本のアーティストに久しぶりに出会いました。歌、ベース、ギター、全てが歌ってる。全ての音に意味がある。こんなに好きになれる日本の女性シンガーに出会ったのも久しぶり。今から注目しておいて絶対に損はないですよ!

って、ここでこんなに書いたら記事で書くことがなく……ならないな(笑)。 乞うご期待!(と自分にハッパをかける!)



◇◇◇

来年はもっと早めに……いや、できないことは言わないでおこ…(笑)