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昨日はUVERworldのクリスマスライブ@武道館に参戦してきました。毎年恒例。

今年で8年目と聞いて、もうそんなになるのか!と思ったけど、考えてみたらファンになってライブ行くようになったのが10年前なので、それもそうかと納得。

昨日は古い曲もたくさん演奏。相変わらず音と言葉が胸のど真ん中を射抜いてくる、素晴らしいライブでした。

だからこそリリックビデオは不要だとも思った。
 

リリックビデオとは、歌詞をメインビジュアルにした映像のこと。洋楽のアーティストがプロモーション用に作り始め、日本でも最近流行ってます。youtube文化の一つと言えるかも。

ちなみにカラオケの映像みたいにただ文字が流れるのではなく、音に合わせて大きくなったり弾んだりします。要は文字に動きがあって、主張があります。

 
リリックビデオは動画として家で観る分には面白くていいと思う。普通にPV(プロモーションビデオ)作るより手間がかからないだろうから、アーティスト側として手が出しやすいっていうのも分かります。

でも、ライブで演奏してる背後で流さなくてもいいのでは。と、ワタシは思う。

特にUVERみたいに情報量が多い音楽をやってるアーティストは。

UVERは音数が多くて曲の構成も複雑。歌詞も文字数多いし中身も濃い。その上、メインコンポーザーであり作詞担当でもあるボーカルTakuya∞のエネルギーが尋常じゃない。そこにリリックビデオまで流されると確実に情報過多。

聴き手が自由にたゆたう余白がなくなってしまう。想像の翼が広げられなくなってしまう。

……想像の翼て!(笑)と自分にツッコミ入れたくなりましたが、それくらいストレスを感じてしまったのです、ワタシ。

わざわざ視覚化せずとも、Takuya∞が言葉に込めたエネルギーは声や表情や動きから充分すぎるくらい伝わってくる。

あれだけ皆がすべての曲で大合唱するのも、歌詞を読み込んでる人が多い証拠。

聴き手に委ねて、感覚の領域に余白を残してほしい。 

たとえば、テクノやEDMならライブ中に流れてるのはいいと思うんです。生で演奏しないし(部分的にはあるかもだけど)。歌詞の情報量も少ないし言葉遊び的な要素が強いし。

Chemical Brothersとか、ある意味リリックビデオ使用アーティストの始祖かも?効果的に使ってると思います。



……そんなことを真剣に考えてしまったワタシなんですが、昨日のライブ、終盤の「0 choir」でボロ泣きしたんす。リリックビデオ流れてたけど。曲とパフォーマンスが障害を凌駕しました(笑)  

それくらい、身体に直撃するサウンドで、聴く者の心を裸にする音楽を紡ぐ稀有なバンド。これからも応援しますよ!(だからリリックビデオは、年に2本以内で……!)