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人は既に手に入れているものを歌詞にはしない。

これはワタシの自論です。

自分が歌う曲を作るとき、という前提ですが。


たとえば、「君を守りたい」。

こんなフレーズを書いて歌う人は、絶対に好きな人を守れていない。もしくは、守る立場にさえなれていない。つまり相手に気持ちを受け入れてもらえていないことが多い。と思う。


「君だけを愛してる」。

実際にラブラブで、なおかつ恋人以外に全く目が行かない人は、こんなこといちいち歌詞にしない。

他の人に目が行きがちだったり、迷うことがある人だからこそ歌詞にする。

あるいは、迷った末にやっぱりこの人だと自分に言い聞かせている可能性もある。

あるいは、「君だけを愛する」という立場に立たせてもらえていないのかもしれない(つまり相手に受け入れてもらえていない)。

あるいは、「君だけを愛する」という言葉を恋人や妻から信じてもらえていない可能性もある。

いずれにせよ、一人の人と、揺るがぬ安定した関係を育めていない。だからこそ、歌詞にするのだと思います。

人は手にいれているものを、わざわざ歌詞にはしないから。

「War is over」と歌うのは戦争が終わらないからだし、「Let it be」と歌うのは無我の境地になれないからだし、「Let's go crazy」と歌うのはアホになりきれないからです(笑)。

でも、そんな歌い手の葛藤や、現状を変えたい、何かを突破したい強いエネルギーが込められているからこそ、歌は力を持つのだとも思います。



◇◇◇◇◇


……などなどと考えながら、ワタシが昨年秋からハマっている(笑)東方神起の二人のソロ曲を見ると、それぞれに何が欠落しているか、何を切望しているかを考察できて、非常に興味深い!

普段は音に身をゆだねるタイプの聴き方をすることが圧倒的に多いワタシですが、二人のソロ曲が歌詞から雰囲気からあまりに対称的で興味深かったので(笑)あえて歌の中身に踏み込んでみました。

が、中にはこういうものを読みたくないファンの方もいるようなので、続きを含む記事全文は、読みたい人だけ読めるようアメンバー限定記事にしました。